温泉「さくら湯」の和室でほぼ毎月、落語を披露する桂竹紋さん。今回の公演では20日、27日ともに出演する=山鹿市
新型コロナウイルス禍で落ち込んだ熊本県山鹿市の観光を落語で盛り上げようと、旅館経営者ら有志8人でつくる実行委員会が11月、市内で二つの公演を企画している。20日の公演は早朝から深夜まで5部計13時間の地方では珍しいスタイル。27日は人気ラジオDJとしての顔も持つ笑福亭鶴光さん(74)を迎え、本格的な落語を堪能できる。 坂東玉三郎さんの八千代座公演を長年支えた市民団体「やまが文化の芽」は3年前からほぼ毎月1回、同市の温泉「さくら湯」で菊陽町出身の二ツ目、桂竹紋さん(39)=東京=の落語会を開いてきた。今回の二つの公演でも竹紋さんの協力を得て演者を招く。 20日は温泉「さくら湯」の市民開放150周年を記念して同温泉の和室(定員約20人)で開催。午前6時半から午後11時半にかけ、2時間半程度の公演を5回企画している。竹紋さんや同じ二つ目の春風亭昇市さん(36)のほか、県内外の社会人落語家や地元舞踊家ら約20人が交代で出演。木戸銭は入浴券付きで各部1500円。実行委の向[むこう]大和委員長(45)は「落語は心を和ませる。群馬県の草津温泉も力を入れており、私たちも温泉とセットで多くの方に魅力を伝えたい」と話している。平山温泉観光協会☎0968(44)0522。(猿渡将樹)
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