2017年3月15日~22日の、エコノミークラスの往復運賃は876ドルと設定されています。エコノミークラスは122席あるので、満席なら10万6872ドル。同様に他のクラスについても見ていくと、エコノミーの上のプレミアムエコノミークラスが往復2633ドル、40席あるので満席なら10万5320ドル。ビジネスクラスは6723ドル、48席で32万2704ドル。ファーストクラスになると8715ドル。14席なので、12万2010ドル。座席数でいうとエコノミーが122席、それ以外のプレミアムシートが102席ですが、この102席分の運賃を合計すると55万34ドルで、全体の84%に相当します。
例に出た路線はロンドンとニューヨークを結ぶという需要の高さもあってこの設定となっていて、ほかにプレミアムシートだけで50万ドルを稼ぎ出すような設定をしている航空会社は存在しません。似たようなルートで、ストックホルム・アーランダ空港~ロンドン・ヒースロー空港~ワシントン・ダレス国際空港を結ぶ路線が存在しますが……この「同じ路線なのにクラスによって料金が違う」という仕組みは、旅行者向けのチケットで導入されたのが始まりだったそうです。たとえば1952年にニューヨークとロンドンを結ぶチケットは、通常だと395ドルでしたが、旅行者向けは270ドルでした。 旅行者は事前にプランを立てて旅行をするはずなので「事前購入」「内容の柔軟性なし」という条件で割り引きを行い、一方で、通常のチケットは「いつでも購入可能」「内容に柔軟性あり」なので割り引きがない、というわけです。これは現在だとクラスの違いではなく「早期購入割引」に近いものです。
もともと、この料金の差はシートには特に反映されるものではありませんでしたが、航空会社は正規料金でチケットを購入するビジネス客を扱わなければならないということを意識し始め、まずは正規料金の旅客を前方の座席に座らせるようになりました。
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