インペリアル・カレッジ・ロンドンのイギリス認知症研究所で暫定所長を務めるビル・ウィスデン教授は今回の研究結果について、「我々がなぜ眠るのかについてはいろいろな説がありますが、少なくとも老廃物を排出することが大きな理由ではないということがわかりました。ただ、睡眠が重要であるということに異議はないでしょう」と語っています。
睡眠不足とアルツハイマー病のリスクを関連付ける研究が近年増加していますが、「睡眠不足がアルツハイマー病を引き起こす」のか、「アルツハイマー病の初期症状として睡眠不足になる」のかははっきりとしていなかったとのこと。ウィスデン教授は「睡眠障害は認知症の人によく見られる症状ですが、病気の進行の結果なのか、病気の要因なのかはまだわかっていません。よい睡眠を取ることは、毒素を排出する以外の理由で、認知症のリスク減少に役立つかもしれません」と述べました。 なお、今回の研究のもう1つの側面としては、起きているときには脳内の老廃物除去が効率的に行われることが示された点があり、ウィスデン教授は「活発に運動している方が、脳内の毒素をより効率的に除去できる可能性があります」と述べています。
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