米歌手のナット・キング・コールの「ラブ」をリズミカルに演じ、冒頭に挑んだ４回転トウループは両足着氷で回転不足を取られた。続けて「（２０代の）現役の時でも試合に入れたことない」と語っていた３回転ルッツ―３回転ループの連続ジャンプは、しっかり成功。最後のトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）は転倒し、得点は伸びなかった。悔しそうに演技後は両手で顔を覆い、キスアンドクライでは「めっちゃ悔しい～！」と声を挙げた。
２６歳で一度、現役を引退したが、昨年１１月に３５歳で競技会に戻って来た。復帰後の最大目標としてきた今大会は「優勝」を掲げてきたが、少し出遅れる結果に。しかし、観客からは大きな拍手が注がれた。ファンの前で滑るのも約９年ぶりで「ファンの方たちの声援も聞こえて、楽しい２分５０秒だった。ちょっと３５なんで疲れもあるんですけど、でもすごく充実した気持ち。競技会で緊張感ある空気もアイスショーと違ってすごく大好きなので」と話した。
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