ゴールドマン・サックス・グループの債券および株式のマクロヘッジファンド担当責任者、トニー・パスカリエロ氏は「FRBは金融環境がこれほど緩むとは想定していなかっただろう。しかしインフレが低下を続ける限り、それに異議は唱えないはずだ」と10日付のリポートで指摘。「それだけにCPIの重要性は高い」と述べた。 予想近辺であればインフレ沈静化の継続が確認され、国債利回りとドルが下げる一方、テクノロジー株と景気敏感株を中心にS&P500種株価指数は上昇すると、JPモルガンは予想。しかし投資家の注目が過去2カ月よりも鈍いディスインフレにシフトすれば、株式の上昇は縮小する見通しだという。 一方でモルガン・スタンレーのトレーディングデスクは、月間ベースでの変化率に注目し、0.
4%上昇を予想している。これを下回ればハイテク株と消費財銘柄が上昇し、債券も買われる見通しだという。逆に上回ればリスクオフのきっかけとなり、インフレに強いはずの景気循環株でさえも売りを免れられないとみている。The bank's trading desk offers scenario analysis for financial markets アンドルー・タイラー氏らJPモルガンのチームは、CPIが前年比6.5%上昇を上回る確率を5%と分析。この場合S&P500種は2.5~3%下げると予想し、割高なソフトウエア株や仮想通関関連銘柄を売り、米国債とドルを買うよう推奨した。 金融市場では株式から債券に至るまで、年初からの上昇基調が先週に停止。物価圧力が長期化する中、FRB当局者から利上げを継続する必要性が相次いで指摘されたことが背景にある。こうしたタカ派的な発言を受けて、短期金融市場で織り込まれる政策金利のピーク水準は5.
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CPIとPCEに見る円高の今後の軌道12月の米消費者物価指数(CPI)は、ほぼ事前予測内の結果となり、朧気(おぼろげ)ながらもインフレの出口が見えてきた。これで2023年市場予測も、かなり視界が開けた感がある。ニューヨーク市場では、先走り気味に「ゴルディロックス=適温経済到来」と、米経済の軟着陸の現実味が語られる。市場が予想する到達金利も5%を割り込んでいる。米連邦準備理事会(FRB)が年内にも利下げへ転換するシナリオも現実味を帯
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