米大手行、トレーディング部門が予想上回る好結果－融資収入減を補う

Traders work on the floor of the New York Stock Exchange in New York, US, on Friday, Feb. 16, 2024. Wall Street is ending the week on a bit of a sour note, with stocks and bonds falling after economic data continued to fuel speculation the Federal Reserve will be in no rush to cut interest rates.

バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）のグローバルマーケッツ部門責任者ジム・デマーレ氏は16日のインタビューで、「株式投資への関心が高まっている」とした上で、大まかに言えば地政学的緊張と経済の不確実性を背景に「投資家が戦略を見直しており、それが市場に好機をもたらしている」と説明した。 純金利収入（ＮＩＩ）は預金金利引き上げへの圧力が強まった結果、市場予想を下回ったが、その打撃の緩和にトレーディング収入が寄与した。ＪＰモルガン・チェースは昨年10－12月期まで７四半期連続でＮＩＩが過去最高を更新していたが、この記録も途切れた。 融資収入の伸び鈍化を受け、各行は再び中核事業に頼らざるを得なくなった。ＢｏｆＡのトレーディング部門は株式トレーディング収入が予想に反して15％増の18億7000万ドルとなるなど、１－３月期としては過去最高水準の業績を上げた。

モルガン・スタンレーのトレーディング収入は53億3000万ドルと、市場予想を大幅に上回った。そのうち債券トレーディングが24億9000万ドル、株式トレーディングが28億4000万ドルだった。ゴールドマン・サックス・グループのトレーディング収入は76億3000万ドルと、アナリスト予想を上回る伸びを記録した。ＪＰモルガン・チェースも債券・株式トレーディングが共に予想を上回った。 ＪＰモルガンのジェレミー・バーナム最高財務責任者（ＣＦＯ）は12日、「マーケッツ部門の収入全体は新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）前の通常の水準を有意に上回る水準で安定している」とし、金利予測を巡る不確実性やボラティリティーなどを要因に挙げた。その上で、「今のところ、これがニューノーマルのようだ」と語った。ＪＰモルガン、純金利収入が予想下回る－経費は想定以上に膨らむ

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