米国株「時間軸での調整」が投資家苦しめる-好成績ファンド運用者

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米国株市場が見せてきた日々のニュースへの矢継ぎ早な反応にだまされてはいけない。数年ぶりの本格的な相場停滞が始まったばかりだからだ。相場の方向は上がるだけと思い込んでいたパッシブ運用の投資家は報いを受けるだろう。好成績ファンドを運用するジェームズ・アベート氏はこう語る。

は、ブルームバーグ集計データによると、過去3年間の成績が同業の97%を上回っている。同氏はインタビューで、利上げと地政学的混乱で株式の価値は相対的に下がっていると指摘。相場は今後1年以上、乱高下を繰り返しながらも横ばいに終わる可能性があると述べ、この長期に及ぶ相場停滞を「時間軸での調整(Time Correction)」と表現した。

「市場はディスインフレと低金利、低リスクプレミアムという環境からの移行に依然として適応しなければならない『時間軸での調整』の真っただ中にあると確信している」とアベート氏は述べ、「モメンタムトレーダーやパッシブ投資家にとって、最もフラストレーションがたまる期間となるだろう」と述べた。 S&P500種株価指数は今年の取引初日にピークアウト。そこからこれまでに最大13%下げている。高値を更新する反発なしにこれだけの期間が過ぎたのは過去10年間でも珍しい。前回、高値を1年以上更新しなかったのは原油価格が暴落した2015-16年の逆石油ショック時だ。 アベート氏が率いる同ファンド(運用資産約3億ドル=約370億円)の年初来リターンはプラス13%。多くのアクティブ運用ファンドが市場の混乱を切り抜けるのに苦戦する中で際立つ成績を残している理由の一つには、ナスダック100種指数を対象とするプットオプション(売る権利)を通じて昨年末にヘッジのポジションを構築したことがある。1月に利益を確定させ、その後の新たなヘッジは控えているという。 アベート氏によると、市場全体の適切な株価収益率(PER)を予想するのは難しくなっている。10年物米国債利回りが急騰し、PERの逆数に相当するS&P500種の益回りはプレミアムが過去1年近くで最小となっているが、インフレ期待を考慮して調整すると株価はまだ比較的安く見受けられる。

しかし、それは株価上昇を意味するわけではないと同氏は指摘。S&P500種の予想利益ベースのPERは20倍前後で、この水準は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前ならインターネットバブル時代以来の高さだからだ。「S&P500種はしばらく横ばいとなり上下10%以内の範囲で推移するとみられるため、1年後に今日と同じ水準であっても驚かない」とアベート氏は述べた。

 

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