【NQNニューヨーク=戸部実華】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比254ドル47セント(0.7%)高の3万4807ドル46セントで終えた。利上げ加速の観測から米長期金利が上昇し、金融株の追い風になった。前日夕に市場予想を上回る決算を発表したスポーツ用品のナイキが買われ、他の消費関連銘柄にも買いが波及した。
長期金利は一時前日比0.10%高い2.39%と、2019年5月以来の高水準を付けた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前日、通常の倍の0.5%の利上げの可能性を示唆し、インフレ抑制へ金融引き締めを積極的に進めるとの見方が強まった。金利が上昇すれば利ざや改善が見込める金融株が買われ、JPモルガン・チェースは2%高で終えた。 決算で売上高や1株利益が市場予想を上回ったナイキは2%上げた。ナイキの決算を受け「高インフレが続く環境でも個人消費は堅調」(ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト氏)との見方が出た。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや映画・娯楽のウォルト・ディズニーなど、他の消費関連株も買われた。
小型機「737MAX」の増産が好感された航空機のボーイングは3%高で終えた。長期金利上昇でも高PER(株価収益率)銘柄への買いは衰えず、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムやスマートフォンのアップルが高い。
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