アメリカと中国は貿易交渉の第1段階の合意を踏まえ、日本時間の14日午後互いの輸入品に上乗せしている関税の一部を引き下げました。2年にわたって激しい貿易摩擦が続く中、関税の引き下げは、初めてのことになりますが、両国が発動し合った関税措置は大部分が残っていて、対立が解消に向かうか不透明な状況です。この合意を踏まえ、アメリカは日本時間の14日午後2時すぎ、中国から輸入される、液晶テレビや時計、家具など1200億ドル分に対して去年9月から上乗せしている15%の関税を半分に引き下げました。2年にわたって激しい貿易摩擦が続く中、関税の引き下げは、初めてのことになります。しかし、両国が発動している、追加の関税措置は大部分が残ったままです。新型ウイルスで合意順守に懸念
ワシントンのシンクタンク、CSIS=戦略国際問題研究所の中国専門家、スコット・ケネディ氏は「新型コロナウイルスは中国の経済活動を大きく落ち込ませ、短期的だけでなく、長期的にみても打撃をもたらしている。第1段階の合意にも影響するだろう」と述べ、中国が、第1段階の合意で約束したアメリカ産の農産品や石油などの大規模な購入を実施できないのではないかという懸念を示しました。 そのうえで、中国が合意した内容を守れない場合の、アメリカ側の対応について「アメリカ政府はある程度の柔軟姿勢をとるかもしれないが、寛大な対応をするとは思えない。関税が引き下げられても米中の摩擦は依然として存在していて、関係が悪化するおそれもある」と述べ、トランプ大統領が再び強硬姿勢に転じる可能性を示しました。
アメリカの農産品などを中国に大量に購入させることは、大統領選挙での再選を目指すトランプ大統領が、農家の支持を得るためにこだわってきたもので、新型コロナウイルスの感染拡大の行方が米中両国の関係にも影を落とすことになりそうです。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ソース: nhk_news - 🏆 22. / 63 続きを読む »
ソース: nhk_news - 🏆 22. / 63 続きを読む »
ソース: nhk_news - 🏆 22. / 63 続きを読む »
ソース: nhk_news - 🏆 22. / 63 続きを読む »