米下院議長の台湾訪問と米中関係 川島真さんらとThink!

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日経電子版「Think!」は、各界のエキスパートが注目ニュースにひとこと解説を投稿する機能です。7月29日~8月5日の記事では、東京大学大学院総合文化研究科教授の川島真さんらが「米下院議長の台湾訪問と米中関係」を読み解きました。このほか「日野自動車の不正問題」「最低賃金引き上げ」といったテーマの記事に投稿が寄せられました。振り返ってみましょう。(投稿の引用部分はエキスパートの原文のままです)「ペロシ米下院議長が台湾訪問」をThink!

】民主主義同士の国であれば、多くの対立は避けられたはず。価値観が異なるため、相互不信が増幅する。それは伝統的な覇権争いと違って、価値観をめぐる対立を軸とする覇権争いになっている。すなわち、自由と民主主義を信奉する米国(米国の民主主義は決して完璧なものではないが)は強権政治を受け入れることができない。半面、中国は一党支配の政治体制を絶対に堅持するとしている。この対立を展望すれば、アメリカは自由と民主主義を諦めない。中国はいつまで一党支配を堅持できるか。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日の記者会見で、中国による台湾周辺での弾道ミサイル発射を伴う軍事演習について「無責任だ」と非難した。】中国は昨日発射したミサイルに、極超音速の東風17号が含まれていたとしています。米国もまだ開発しきれていない技術とのことです。今回の中国の軍事演習区域は3ヶ所で台湾の領海に大きく食い込んでいます。台湾の「主権」に実際に手をつけ始めたということです。演習区域を台湾海峡に限定せず、台湾を包囲し、台湾島を飛び越えてミサイルを飛ばすという演習は、中国側も「初めて」と喜びを込めて伝えていますが、逆

】民主主義同士の国であれば、多くの対立は避けられたはず。価値観が異なるため、相互不信が増幅する。それは伝統的な覇権争いと違って、価値観をめぐる対立を軸とする覇権争いになっている。すなわち、自由と民主主義を信奉する米国(米国の民主主義は決して完璧なものではないが)は強権政治を受け入れることができない。半面、中国は一党支配の政治体制を絶対に堅持するとしている。この対立を展望すれば、アメリカは自由と民主主義を諦めない。中国はいつまで一党支配を堅持できるか。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日の記者会見で、中国による台湾周辺での弾道ミサイル発射を伴う軍事演習について「無責任だ」と非難した。】中国は昨日発射したミサイルに、極超音速の東風17号が含まれていたとしています。米国もまだ開発しきれていない技術とのことです。今回の中国の軍事演習区域は3ヶ所で台湾の領海に大きく食い込んでいます。台湾の「主権」に実際に手をつけ始めたということです。演習区域を台湾海峡に限定せず、台湾を包囲し、台湾島を飛び越えてミサイルを飛ばすという演習は、中国側も「初めて」と喜びを込めて伝えていますが、逆に言えば明らかな現状変更です。米国の下院議長の訪台でエスカレートした緊張。米国はその結果に責任を持って対処するのでしょうか。それとも座視するだけでしょうか。それによって日本がとりうる政策も大きく変わります。

 

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