米ディズニー・ワールドで食物アレルギーの女性が死亡、夫が提訴

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米フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内にある飲食店で食事をした女性が、直後にアレルギー反応とみられるショック症状で死亡し、同行していた夫が損害賠償を求める訴訟を起こした。

ニューヨーク(CNN)  訴状などによると、ニューヨークの家庭医、カノクポーン・タングスアンさん(42)は昨年10月、夫のジェフリー・ピッコロさん、その母と3人で、ディズニー・ワールド内のショッピングセンターにあるパブ「ラグラン・ロード」を訪れた。タングスアンさんは乳製品とナッツに強いアレルギー反応を示す体質だったが、この店は適切な対策を取っていると信じて選んだという。 店員はアレルギー対応のメニューがあると明言した。夫婦で何度か確認し、タングスアンさんはビーガン(完全菜食主義者)向けのフリッターとシェパードパイ、帆立て貝、オニオンリングを注文した。

出された料理の一部にはアレルギー対応の表示がなかったが、店員は改めてアレルギー原因物質(アレルゲン)が入っていないと説明した。 タングスアンさんは食事の後、買い物中に強い呼吸困難を起こして倒れた。救急車を呼び、ショック症状の補助治療剤を自己注射したが、助からなかった。死因は乳製品とナッツの摂取によるショック症状と断定された。 ピッコロさんは今月22日、ディズニー・ワールドのあるフロリダ州オレンジ郡の裁判所に提訴した。店側が従業員の教育とアレルゲン表示を怠り、繰り返し確認したにもかかわらずアレルギー対応の料理を出さなかったとして、店とディズニーに5万ドル(約750万円)超の損害賠償を求めている。

 

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