米、ロシアとイランの治安組織に制裁 不当拘束けん制

【ワシントン】バイデン米政権はロシア連邦保安局（FSB）とイラン革命防衛隊（IRGC）に制裁を科した。これら治安組織が政治的駆け引きに利用する目的で米国人の不当拘束を繰り返していることを理由に挙げた。

一方、ロシア外務省は、同国で勾留されているウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）のエバン・ゲルシコビッチ記者について、米政府関係者が求めていた面会を拒否したことを明らかにした。自国のメディア関係者の査証（ビザ）を米国が発給しなかったことに対する報復だとしている。米国は以前にも違う理由からFSBとIRGCに制裁を科しているが、政権当局者はこの日、人質を取り、不当に拘束すれば相応の報いが待っているという明確なメッセージを送ると語った。その上で「米国人を不当に拘束すれば、制裁を受ける」と話した。ロシア外務省は27日にウェブサイトに公表した声明で、セルゲイ・ラブロフ外相が国連安全保障理事会の議長国としてニューヨークを訪問する際に同行するはずだったメディア関係者が、米国からビザ発給を拒否されたことについて、「妨害行為」だと指摘。「通常の報道活動を妨げることを目的としたこのような妨害行為が放置されることはない」とした上で、「これに関連し、5月11日のゲルシコビッチ氏との面会要請が（中略）却下された旨を米国大使館に通告」したと述べた。Copyright ©2022 Dow Jones...

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