小雨の降る中、スタジアム内に建てられた特設ステージに立った筒香が「皆さま…」と話し始めると、スタンドから再び大歓声。話すのを中断し、スタンドのファンを見渡し感無量の表情を見せた筒香は「また、この横浜スタジアムで野球ができる喜びをかみ締めています」とあいさつ。そして入場時の応援歌には「鳥肌が立ちました」とファンの歓迎に感謝した。「僕は常に野球をうまくなる方っていうのが頭の中にある。うまくなる方で選択してきたつもりです。サンフランシスコ・ジャイアンツを退団になり、どうなるかわからない状況が続きました。正直、日本に復帰するというモチベーションがいまひとつ上がらなかったのは事実であります」。素直な思いを吐露した筒香だったが「毎日練習している中で、考えていく中で、やはりベイスターズで優勝したい。優勝するという思いが僕の中で今、日本でプレーするモチベーションになりました」と現在の心境をファンに届けた。
会見では、かつてともにプレーもした三浦大輔監督から「まずはサンフランシスコ・ジャイアンツを退団した数日後に電話をいただきまして、“おい！帰って来いよ”と言われて。“じゃあ、またな”って15秒くらいで終わりました」とわずか15秒の“復帰オファー”電話があったことをユーモアを交え明かした。 再びスタジアムに大歓声が巻き起こった。会見途中に三浦監督がサプライズ登場。番長から「おかえり！」と声を掛けられると、筒香の笑顔がはじけた。三浦監督からは、雨の会見となったことを謝罪され、筒香だけでなくスタジアムに集まったファンも大爆笑。その後、指揮官から背番25のユニホームを着せられ、気持ちを新たにしていた。 球団は16日に筒香の獲得を発表。「つつごう」の語呂に合わせ午後2時25分に発表されたことが大きな話題となった。3年契約で、2年目までは年俸3億円、3年目は変動する。5年ぶりの古巣復帰で背番号は当時同様「25」。
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