仕掛け人は、ティベリオ・カザーリさん。1980年にフィレンツェで技術高校の電気科を卒業した彼は、長年にわたって鉄道の電機関連の会社を経営してきた。それをリタイアして2021年に起業したのがチャオの電動化を手がける会社「アンブラ・イタリア」だった。研究・準備には2年を要したという。筆者が「ずいぶんと巨大なものから、とびきり小さいものへと扱い品目が変わりましたね」と言うと、ティベリオさんは大笑いした。
電動化の“肝”は、オリジナルのチャオが原動機付自転車であったのに対し、コンバート後は電動アシスト自転車であることだ。これによってイタリアの道路交通法上は「自転車」として使用でき、自転車専用レーンも走行が可能だ。 それだけではない。ティベリオさんは「あらゆる規制から解き放たれます」と力説する。ここからは自転車の安全に関して、国・地域によって多様な見解があることを前提にお読みいただきたいが、イタリアでは今日まで(ティベリオさんは推奨しているが)自転車にヘルメット着用義務や保険加入義務はない。 筆者が記憶しているのは、2000年に原付のヘルメットが全年齢で義務化されたときのことだ。近所の元理髪師のおじいさんは、それまでハンティング帽をかぶって運転していた原付に乗るのをぱたりとやめてしまった。ヘルメットが嫌いな人は一定数いるのだ。加えて、かつてイタリアで原付自転車は、14歳になれば誰でも無免許で運転できた。ナンバープレートも一枚あれば使い回し可能だった。そうしたおおらかな時代を知るイタリアの人からすると、今日の法規は窮屈でならないのだ。そうしたなか、ティベリオさんは自転車扱いとすることで、デビュー時のチャオがそうであったように、ヘルメット不要・無税・無保険で楽しめるようにしたいと考えたというわけだ。車両登録の抹消手続きに関しても、ティベリオさんは顧客に適切なアドバイスをする。
欧州連合規格による電動アシスト自転車のカテゴリーに収まるよう、モーターの最高出力は250W、最大トルクは32-45N・m、最高速は25km/hに抑えられている。車両重量はオリジナルの約40kgより軽い37.2kg。
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