これまで4度もアカデミー賞にノミネートされるなど、止まらぬ勢いの映画監督グレタ・ガーウィグ。監督として名を馳せる前は、俳優として『グリーンバーグ』、『マギーズ・プラン
幸せのあとしまつ』、『20センチュリー・ウーマン』などで印象的な役を演じ、マンブルコア(米国インディペンデント映画の一種。日常生活を主題とし低予算で製作される)からメインストリームへと飛躍したインディーズの寵児だ。 スクリーンの中でまばゆいばかりの輝きを放ち、限りなく予測不可能な姿が私たちを惹きつける。一方で、脚本家そして監督としてカメラに映らない場所でもその魅力は最大限に発揮され、活躍を続けている。 ガーウィグは鋭敏な観察眼を持つと同時に、ユーモアのセンスも優れていることから、不器用でありながら確固たる個性を持った、唯一無二の女性キャラクターを創りだすことに長けている。これまでの作品は小規模なものから、世界中で上映される大作までさまざまでありながら、一貫したまとまりも感じさせる。 ジェーン・カンピオン、スパイク・リー、スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシに続く栄誉ある審査委員長として、第77回カンヌ国際映画祭に登場したガーウィグのこれまでの最高傑作たちを振り返る。 『ハンナだけど、生きていく!』(2007)...
カンヌ国際映画祭 / Cannes Film Festival 映画 / Movie ノア・バームバック / Noah Baumbach
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