監督が繰り返し言い聞かせ、選手たちからも自然と聞かれるようになったフレーズだ。全員で課題を共有して、次の試合へ向かう。毎回メンバーは入れ替わるものの、「誰が出ても同じレベルで戦えるチームであろう」と呼び掛けてきた。
AFC U17アジアカップ第1戦から第2戦にかけては5名が入れ替わったが、第3戦も「初めて先発で出る選手が何人もいる」布陣となりそうだ。ここまでの2試合で早くもGK以外は全員がピッチに立っており、初先発の選手が出ても大きな不安はない。指揮官は「チーム全体で戦って、良いムードで次の試合へ向かうということをやっていきたい。まあ、やってくれるでしょう!」と選手たちを信頼して送り出す構えだ。 対するU-17インド代表はここまで1分1敗。初戦でU-17ベトナム代表と引き分け、第2戦ではU-17ウズベキスタン代表を相手に0-1と善戦を見せている。森山監督も「簡単に点を取れる相手じゃない」と気を引き締める。 「インドは止める・蹴るのレベルが全体的に高いし、左右両足を使える選手も多い。攻守は分業のような形で、前は攻め残って、後ろが守るやり方。相手のやり方に日本が付き合ってしまうと、間延びした中で行ったり来たりをさせられて疲弊してしまうので気を付けないといけない」コンディションの問題を抱える選手もおり、チーム状態は必ずしも万端というわけではない。ただ、だからこそ、ここまでベンチにいる機会の多かった選手たちの力が必要になってくる。彼らが「ベンチでメラメラした思いを抱えている選手たちが大会中に爆発してきてくれたら」という指揮官の期待に応えられるか。この試合の大きな見どころとなりそうだ。
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