【イスタンブール】ウクライナの港から今週、船舶を通じた穀物の輸出が再開した。同国からの輸出を後押しし、世界の食糧危機に対処する取り組みが進むことになるが、ウクライナ政府関係者は、ロシアの侵攻で滞留した穀物をすべて出荷するには数カ月かかる可能性があるとみている。ウクライナ政府は、貯蔵されている穀物や種子をすべて出荷するには数カ月かかるとの見通しを示している。また、輸出を続けるには貨物会社や保険会社を確保する必要があるものの、ウクライナはいまだ戦時下にあるため、その作業は難航するかもしれないと話す。
国連関係者は2日、この第1便について、数カ月にわたる外交努力を経て締結した多国間輸出協定の実効性を確認する上で重要だとしている。協定は、ロシアとウクライナの機雷が漂流する黒海を船舶が安全に通過できるよう、両国を含む4者すべてが協力する取り決めとなっている。...
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