冒頭のご質問にやや戻りますが、大きなミスというのは、開発チームが巨大になったから出る、というのがすべてではないのです。今まではツーカーでお互いカバーできていたことが、コンテンツ量が増えて、チャレンジが増えてくると、当たり前の信頼関係で成り立っているところから、たまにスコーンとそれをすり抜けることがあります。「え、そっちでやってなかったの?」、「げ、てっきりそっちかと……」のような、油断でもなく、信頼の狭間に落ちる、という感じです。ちょっと伝わりにくいでしょうか。
もちろん、規模の難しさもあります。これだけ成長させていただいて大きな収益をいただいて、スタッフを増やしてどんどん開発規模を上げていっている。新生からずっとやってきたメンツの熟練度に比べると、途中参加のスタッフたちは、まだ失敗の経験が足りない部分があります。僕自身も失敗の繰り返しで育ってきましたし、失敗しない人は存在しません。だからこそ、失敗させてあげられる環境も大事だと思うのです。成功と失敗の両方を重ねることで人は成長しますし、成功も失敗も本人がそれを経験しないと、その人の中に貯まらない。ただし、規模が巨大になると、その複数人の失敗が重ね合わさってしまうことがあり、結果的に大きなミスが起きる。そしてこれは、受けるサービスに対価をお支払いしてくださっているお客様には、関係の無いことですので、反省を生かして同じことが起こらないよう、努力を続けていきます。
今回、ミスの反省をしっかりした上で、「こんなに論理的にあり得ないようなことも起きるのか」と、僕も含めてみんな結構身に染みて感じました。改めてみんなでどう防いでいくか、モチベーション高く議論しました。今後はまた、ひとつひとつアップデートを積み重ねることで、今の規模としての我々の成長も、皆さんにお見せしていけたらな、と思っています。もう1つ、今はビジネス界隈で“メタバース”がバズワードになっていますが、そういう視点からMMORPGが再評価されている側面もあるのかなと思います。吉田さん的には、今の状況を捉えたうえで、今後のMMORPGはどんな発展形があると思われますか?実際のところ、スクウェア・エニックスの吉田にメタバース関連で講演依頼してくださる方が増えているのは事実です。ただ、MMORPGが再評価されているか、と聞かれると、それはまた違うような気もしています。そもそもMMORPGが再評価されているのなら、もう少し具体的なご依頼をいただく気がします。例えば、「仮想世界の中に、どうやって/どのようなコミュニティを作っていくべきか」、とか。「MMORPGとメタバースと呼ばれているシステムの違い
もちろんそうではなく、非常にピンポイントなご依頼をしてくださる企業様やメディアさんもいらっしゃいます。でもそういう場合は、「FFXIV」に関して話をして欲しいとご依頼いただくんです。そういう方はメタバースではなく、サービスとしての「FFXIV」を通じて、もしかするとこの先、それがメタバースと呼ばれているふわっとしたものに繋がっていく可能性はあるのかも……そんな探り方をされています。 「FFXIV」とはビジネスであり、開発チームや運営チームの努力が実って、今ここにある現実のサービスです。それを通じてメタバースを考えよう、というご依頼の場合は、積極的にお受けしています。そういうところには大概後ろに光の戦士が絡んでいることが多いですね(笑)。「FFXIV」というサービスがいかに大きいかを知っていて、裏で「絶対取材した方がいいですよ」と言ってくださっている方が。
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