卓球女子で五輪3大会連続メダルの石川佳純(30)=全農=が18日、都内で引退会見を開いた。23年間の競技人生を振り返り「自分自身やりきったと思えた。今日はとても晴れやかな気持ち。今日という日を笑顔で迎えられたことをうれしく、ありがたく思います」と晴れやかに語った。報道陣は約100社、約200人が参加し、ムービーカメラも約30台。海外メディアも訪れるなど、卓球界の世界的スターの引退への注目度の高さをうかがわせた。
会見に参加した報道陣全員には石川佳純カレーなどのお土産と共に、石川の手書きメッセージがプリントされたカードが贈られた。「10歳で初めて出場した全日本選手権から約20年間(あの時はメガネ娘でしたね)、長い間、本当にお世話になりました。メディアの皆さまのおかげで、良い時も悪い時もたくさんの方に成長を見守っていただき、応援していただきました」と感謝の思いが込められた。 会見でもこのことについて聞かれ、「なかなか直接メディアの方にお礼を言う機会がなくて、手紙を書かせていただいて、みなさんにも感謝の気持ちを伝えたかった。眼鏡をかけていた10歳の頃から、たくさんお世話になりました」と笑顔で真意を説明した。 ◆石川佳純(いしかわ・かすみ) 1993年2月23日、山口市出身。両親の影響で7歳から卓球を始めた。五輪は12年ロンドン大会で団体銀メダルを獲得し、シングルス4位。16年リオデジャネイロ大会は団体銅メダル。東京五輪では日本選手団の副主将を務め、団体では3大会連続のメダルとなる銀メダルを獲得した。家族は両親と妹。左利き。157センチ、51キロ。
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