転職が普通の時代になったとはいえ、これほど世界が変わった人は珍しいかもしれない。ＩＴ企業「ＬａｎｄＢｒｉｄｇｅ」（ランドブリッジ、本社・埼玉県越谷市）を設立し、代表を務める三森一輝さん（２８）。県警の警察官出身で、立てこもり事件などに立ち向かう、世に言う特殊部隊（機動隊銃器対策部隊）の経験者だ。防弾チョッキをジャケットに着替えた若手経営者は、グローバル企業を目指して奮闘している。【増田博樹】◆交番勤務を経て、銃器対策部隊に所属しました。新隊員訓練は特に厳しく、腕立て伏せのしすぎで腕の感覚がなくなったことを覚えています。ロープ１本で１５メートルの壁を上る、大型の銃を撃つといった訓練もありました。とにかく毎日が訓練でした。――その後、約７年間勤めた県警を退職します。
◆仕事は充実していました。ただ、結婚を機に将来を考えた時、「組織を離れたら自分は何もできないのでは」と感じたのです。県警では駅伝チームにもいたのですが、同じ頃に異動があり続けられなくなることもショックでした。好きなことをやるのは大きな組織では難しいのだなと痛感しました。◆何かスキルを身につけねばと勉強したところ、ＩＴは意外に続き興味も湧きました。警察官になった理由の一つに「安定」もあったのですが、エンジニアもなくなる仕事ではありません。その能力を自ら身につけた方が「安定」なのでは？と考え、民間企業に転職しシステム開発に携わりました。１年間がむしゃらに働きました。◆個人事業主として独立しましたが、エンジニア経験１年で報酬は月５０万円。人手不足とはいえ、日本のＩＴ業界はおかしいと感じました。会社員時代に仕事をしたベトナムのスタッフなら（同じ額で）私よりずっと優秀な人材を雇えます。また、ベトナムは国策もありＩＴ人材が豊富です。彼らと協力した方が技術力も高く、いいものが作れると思い、会社を設立しました。◆交番勤務時代に、多くの不法滞在などの外国人を検挙した経験があります。当時、彼らと懸命に意思
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戸田建設、長崎の洋上風力稼働を2年延期 風車を検査戸田建設は22日、長崎県五島市沖で開発を手がける洋上風力発電施設の稼働開始を、当初予定の2024年1月から最大2年延期すると発表した。製作中の風車2基で起きた不具合について、設置済みの風車3基でも構造に問題がないか検証する。戸田建設は再エネ海域利用法に基づく促進区域の事業者として、ENEOSや大阪ガスなど計6社で特別目的会社（SPC）を設立し、浮体式の洋上風車8基の開発を手がける。5月に製作
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