相手の性格をよい方に変える「美徳ラベリング」が持つ驚くべきパワーとは?

  • 📰 gigazine
  • ⏱ Reading Time:
  • 51 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 24%
  • Publisher: 51%

日本 見出し ニュース

日本 最新ニュース,日本 見出し

相手の性格をよい方に変える「美徳ラベリング」が持つ驚くべきパワーとは?(2018)

2007年に行われた研究では、ポンペウ・ファブラ大学の研究者がテレビを買おうとしている被験者に対して「環境や環境保護に対してよく考えている」というラベル付けを行いました。このラベルを貼られた人は、コントロールグループや「環境について考えるように」と促されたグループに比べて、実際に環境についての責任を考えるようになったそうです。

これらの研究結果から言えるのは、ラベル付けされた人は自分がラベル付けされたことについて意識的ではなく、多くの人がラベル付けされたことを忘れていたにも関わらず変化がもたらされていたということです。なぜラベル付けがこのような働きを持つのかは、まだ研究で明らかにされていませんが、「ラベル付けされた人に対し、周囲の人はそのラベルに沿った行動を予測する」「ラベルがポジティブなものであれば、人はそのラベルを剥がさないようにする」ということもわかっています。上記の実験は「きれい好きかどうか」「協力的か競争的か」「環境について考えているか」ということに焦点を当てており、道徳概念においてラベル付けが効果を発揮するかどうかを示すものではありません。一方、カーネギーメロン大学のRobert...

ラベル付けの後、別のタイミングで寄付を求められた人々には、平均寄付額の違いが現れました。寄付額が多い順から「『情け深い』とラベル付けされた寄付を行った人」「ラベル付けをされずに寄付を行った人」「ラベル付けを行われず寄付を行わなかった人」「寄付を行わずに『無慈悲だ』とラベル付けされた人」となっています。 これらの研究は予備的なものですが、研究結果は「ラベル付けは人に違いをもたらす」ということを示しています。これを実生活で応用すると、たとえば「たとえ現実の様子が疑わしくとも、子どもや配偶者の思いやりをほめる」「たとえウソであっても友人の誠実さを称賛する」ということになります。そして誰かに親切にされた時には、特定の行動について感謝するのではなく、その人の持つ愛や寛大さに対して感謝することになります。ただし、ここでミラー氏は注意点について言及しています。というのも、美徳ラベリングについて調べた研究は数が少なく、効果が短期的なものであるのか、持続的なものであるかも不明であるためです。また、ラベル付けで人々の行動が改善されるとしても、そこには「動機付け」という要素が関わってくるはず。「思いやりがある」「正直」とラベル付けされた人々が、長い時間をかけて適切な動機付けが行えるかどうかは、まだわかりません。ラベル付けを行われた人が本当に思いやりや正直さを大事にするのか、それとも「与えられたラベル通りに生きたい」と考えているかは、動機として大きく異なります。このような人は「人を失望させないように」「よい

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

 /  🏆 80. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。