百人一首に見られる光と闇。意外と知らない百人一首の世界を探求〈6〉(tenki.jpサプリ 2021年09月03日) - tenki.jp

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【百人一首に見られる光と闇。意外と知らない百人一首の世界を探求〈6〉】 古典文学の中で、もっともポピュラーと言える「百人一首」。当コラムでは「百人一首」..

和歌の内容は、「(あなた以外の)誰のために乱れ始めたのでしょう。私からではないのに……」となります。「みちのく」は東北地方、「しのぶ文字摺り」については諸説あり、忍草(しのぶぐさ)の葉や茎を摺りつけて乱れた模様に染めた布とされたり、「陸奥の信夫(みちのくのしのぶ 現福島市)」の特産品の布だとされたりします。

この歌に続けて源融の「みちのくの……」が並べられ、「といふ歌の心ばへなり」とあって、源融の歌が「春日野の……」の類歌とされています。摺り衣の乱れた模様を恋心の乱れの比喩とした点で、二首が共通するために掲げられたのでしょう。源融の人物像と河原院源融は52代の嵯峨天皇の皇子として生まれましたが、源氏の臣籍に下り、56代の清和天皇時代の貞観一四年(872)に51歳で左大臣となりました。この時同時に右大臣になったのが藤原基経です。基経は、次の陽成天皇の摂政・関白、そして太政大臣になり、後の光孝・宇多天皇時代までの政界の主導者となります。この時代は、藤原氏が政治の実権を皇族出身の源氏から奪っていく過程に当たり、源融も地位こそ左大臣でしたが、実質的には基経が政権運営の中心でした。とあって、これが河原院と呼ばれる豪壮で贅を尽くした邸宅です。そこでは、集まった皇族・貴族が庭園の菊や紅葉の美しさを愛でて夜を通して宴を催し和歌を詠んだとされ、中でも在原業平らしき老人が、と詠みます。この河原院については、平安後期に編纂された漢文集の「本朝文粋」などにも記述があって、庭園に池を掘り、難波(大坂湾)から海水を運

河原院は、融が没した後に宇多院が一時とどまりますが、その後は荒れてしまいます。100年ほど後の「源氏物語」の夕顔の巻で、主人公・光源氏は親しくなった夕顔という女の隣家の喧噪を嫌って、女を「なにがしの院」という廃院に連れ出しますが、女は物の怪に襲われ、あっけなく一命を落としてしまいます。その廃院のモデルが河原院ともされています。

 

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