痛覚を鎮痛剤で抑えると「他人の痛みに共感する能力」も低下する可能性がある

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人は自分の体に肉体的な痛みを感じる時もあれば、他人が痛みを感じている姿を見て「痛そう」と共感することもあります。この「実際の痛み」と「共感した痛み」には関連性があり、実際の痛みを軽減した場合共感した痛みも同時に軽減されることが偽薬を使った実験により明らかになりました。

を使用して脳内の血流の変化を測定したこれまでの研究では、実際の痛みと共感した痛みの関連性は証明されませんでした。そこで、ウィーン大学のMarkus Rütgen氏らは鎮痛剤の偽薬を利用した2つの実験で、実際の痛みと共感した痛みの関連性を調べようと試みました。

その後、全ての参加者に「承認された非常に効果的で高価な市販の鎮痛剤」であると伝えて錠剤を与えました。しかし、参加者の誰も本当の鎮痛剤を与えられておらず、全ての錠剤は偽薬でした。Rütgen氏らは薬が全ての人に効いていることを確認した後、参加者に対し実験を行いました。 実験中に行われたfMRIのスキャンにより、電流を流された時と他人が痛みを感じている姿を見た時両方で、偽薬を投与されてない時と比較して、痛みを処理する脳の領域の活動が低下していることが確認されました。これは鎮痛剤として与えられた偽薬が、実際の痛みと共感した痛みの両方に作用したこと意味します。

 

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