昭和41年に静岡県内でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審公判が、静岡地裁(国井恒志裁判長)で大詰めを迎えている。実質的な審理は第14回公判でほぼ終わり、今月22日の第15回で求刑と最終弁論を経て結審する見通し。判決は夏ごろ言い渡されるとみられる。事件から約58年。異例ずくめで進んだ公判を経て、死刑判決が覆るのか判断が注目される。2度の再審請求を経て、再審公判は令和5年10月に始まった。袴田さんは平成26年の地裁決定によって釈放されたが、それまでの長期収容の影響で拘禁症状があり、いまだ心身はむしばまれたままだ。確定判決で袴田さんの犯行着衣とされた「5点の衣類」に付着した血痕に、赤みが残りうるか-。再審開始を争った再審請求審に続き、再審公判でも、この点が最大の争点となった。「袴田事件」の第2次再審請求審で弁護団にカラー写真が証拠開示された5点の衣類のうちの一つ、半袖シャツ(弁護団提供)一方の弁護側は、衣類が1年2カ月もみそタンクの中にあれば、血痕に赤みが残ることはないと訴えた。衣類は袴田さん逮捕後に入れられたもので、捜査機関による「捏造(ねつ
昭和41年に静岡県内でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審公判が、静岡地裁(国井恒志裁判長)で大詰めを迎えている。実質的な審理は第14回公判でほぼ終わり、今月22日の第15回で求刑と最終弁論を経て結審する見通し。判決は夏ごろ言い渡されるとみられる。事件から約58年。異例ずくめで進んだ公判を経て、死刑判決が覆るのか判断が注目される。2度の再審請求を経て、再審公判は令和5年10月に始まった。袴田さんは平成26年の地裁決定によって釈放されたが、それまでの長期収容の影響で拘禁症状があり、いまだ心身はむしばまれたままだ。確定判決で袴田さんの犯行着衣とされた「5点の衣類」に付着した血痕に、赤みが残りうるか-。再審開始を争った再審請求審に続き、再審公判でも、この点が最大の争点となった。「袴田事件」の第2次再審請求審で弁護団にカラー写真が証拠開示された5点の衣類のうちの一つ、半袖シャツ(弁護団提供)一方の弁護側は、衣類が1年2カ月もみそタンクの中にあれば、血痕に赤みが残ることはないと訴えた。衣類は袴田さん逮捕後に入れられたもので、捜査機関による「捏造(ねつぞう)証拠」だとした。第10~12回公判では、検察側、弁護側が計5人の専門家を証人申請し、3期日を使って尋問を行った。最終日には5人を証言台の前に並ばせ、一斉に尋問して見解を比較しやすくする「対質(たいしつ)」という珍しい手法も取られた。検察側は「赤みは残りうる」とする法医学者7人による共同鑑定書を新たに提出。証人尋問では、出廷した学者の一人が弁護側の鑑定について「変色を阻害する要因を検討していない」と指摘したものの、血痕は黒くなるとする弁護側の主張を根本的には否定しない場面もあった。
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