最も影響が大きかったのは10月8日に起きたとされる「Novel AI」のソースコード流出事件です。どういった形でハッキングされたのかは明らかにされていませんが、流出したとされるコードはおそらく本物だという結論になっています。
Googleトレンドの傾向を見てみても、日本ではNovelAIがリリース後にトレンドのトップを維持しており、海外と比較しても人気の高さが伺えます。NovelAIは月額課金モデルで展開されており、最低設定で10ドルですが、25ドルのプランであれば、作成できるサイズに制限はあるものの、いくらでも画像を生成することができます。ところが、リーク版Novel AIは現在ネット上で共有されていて、Stable Diffusionにデータセットのモデルとして読み込ませることができてしまいます。つまり無料で使うことができてしまうのです。もちろん、盗難されたデータということで、違法性の高いデータです。しかし、ネット上で共有され、一気に広がってしまったため、もはやその流通を止めることは事実上不可能になってしまいました。
ただ、これがリーク版Novel AIで作られたプロンプトがかなり混じっているのは間違いありません。なぜかといえば、製品版のNovel AIにそのまま打ち込んでも完全に絵が出てこないというのが1つです。製品版Novel AIとリーク版Novel AIには微妙に違いがあるようで、同じプロンプトでも似たような絵は出ても、完全に同じ絵は出ません。さらに製品版のNovel AIにはプロンプトの文字数に225字の上限があるんですが、元素法典には上限をはるかに超える長文のプロンプトが含まれている手法も紹介されている中にはあるというのがもうひとつです。
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