日本代表MF田中碧は、今年夏のステップアップ移籍が叶わず、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに残留。国際親善試合ドイツ戦でゴールを決めたものの、デュッセルドルフではベンチ要員である中、同クラブに不満を抱いている可能性が現地で報じられている。
同選手は昨季終了後、デュッセルドルフ幹部にステップアップ移籍を志願。しかしブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト移籍破談が報じられたほか、イングランド2部リーズ・ユナイテッドからの関心も立ち消えに。移籍市場最終日には、DF板倉滉擁するボルシアMGからの関心が伝えられたが、デュッセルドルフ残留に落ち着いた。 今季ドイツ2部リーグ開幕から3試合つづけてスタメン出場していた田中だが、移籍に関する問題を抱えたこともあり、今月2日の試合でベンチスタートに。日本代表戦で好調ぶりをアピールしたものの、16日のハンザ・ロストック戦でも途中出場。ドイツ紙『エクスプレス』は、同選手の現状について「最近国際舞台で輝きを放った田中に残された役割は、スーパーサブのみ」と厳しい見方を示している。ドイツ誌『ビルト』による「リーズが310万ポンド(約5億7000万円)のオファーを提示したが、デュッセルドルフが拒否した」という報道内容を紹介した上で、「オファーを出したのはリーズだけであり、リーズとタナカにとって契約は確実に成立するはずだった」
「リーズの決断が正しかったかどうかはまだ分からないが、イングランドではレギュラーになれる可能性があっただけに、田中は間違いなく不満を抱いているだろう。彼はデュッセルドルフで十分な出場時間が得られていない」と綴っている。
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