パナマ帽は戦前の沖縄で盛んに生産され、泡盛や黒糖に次ぐ規模にまで発展した。現在、わずかな職人が作り続けているが、技能継承などが課題となっている。ホンノパークの新城暖プロデューサーは「多くの人が手に取り、素材の良さやファッション性を実感してほしい」と呼びかけている。2010年ごろ、帽子ブランド「MAISON Birth」(メゾンバース)などを運営する「PERIODOS」(ピリオド、東京都)代表の清原世太さんがファッション性などに着目。沖縄に通い、商品化などを重ねる中、2021年に復刻と普及を目指すプロジェクトを新城プロデューサーらと共に立ち上げた。
イベントでは型やサイズ、リボンなどを選んで購入することも可能。オーダー後に手作業で制作するため、帽子の受け渡しは2、3カ月後を予定している。26日には職人を招いたワークショップも開催予定で、アダンの葉を使用し、小物やアクセサリーなどの製作を体験することもできる。 新城プロデューサーは「まずは琉球パナマを多くの人に知ってもらうことがスタート。職人の担い手を増やし、アート性やファッション性を高め、将来的には伝統工芸の枠を超えた新産業につなげたい」と語った。 (当間詩朗)
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