独自「戦争終結の必須条件はクリミア奪還」ウクライナ大統領“最側近”×大越健介

  • 📰 tv_asahi_news
  • ⏱ Reading Time:
  • 57 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 26%
  • Publisher: 51%

日本 見出し ニュース

日本 最新ニュース,日本 見出し

19日から始まるG7広島サミットで、間違いなく最重要テーマの一つになる『ウクライナ情勢』について、ゼレンスキー大統領の最側近、大統領府顧問のミハイロ・ポドリャク氏が報道ステーションの単独インタビューに応じました。これまであまり語られてこなかった、クリミア半島の奪還に向けて、具体的な戦略の一端を明らかにしました。 前回、首都キーウにある大統領府でインタビューを行ったのは2月。当時は、東部でロシア軍の大規模攻勢が始まっていた時期です。3カ月経ち、陥落間近とも言われていたバフムトでは今、形勢が変わりつつあり、大規模な反転攻勢の開始がささやかれています。 そんなタイミングでヨーロッパ各国を訪れていた、ゼレンスキー大統領は14日、「今こそ、年内に戦争を終わらせる好機だ。今年中に侵略国の敗北を決定づけることができる」と話しました。 大越健介キャスター:「(ゼレンスキー大統領の発言は)今、いわゆる大規模な反転攻勢がすでに始まっているという意味でしょうか。それとも、その準備中であるということですか」 ポドリャク氏:「反転攻勢は近いうちに必ず始まります。ただ、きょう始まって、あす終わるわけではありません。1800キロの戦線では“様々な出来事”が起きるでしょう」 今後起きる“様々な出来事”として、ポドリャク氏が挙げたのが、ロシア軍の防衛線の突破、補給インフラやクリミアなどにある備蓄拠点の破壊です。 ポドリャク氏:「十分に効果的な反転攻勢を行い、ロシア軍に2〜3回、本格的な戦術的敗北をさせれば、ロシア軍の戦闘能力を完全に無効化できると考えています」 反転攻勢近しという時期に出てきた新たな動きが、イギリスによる長距離巡航ミサイル『ストームシャドー』の供与です。ステルス性能を持ち、貫通能力が非常に高いとされています。射程は250キロ以上。アメリカから提供されたロケット砲では届かない、ロシア占領地域の奥深くまで標的にすることが可能です。 大越健介キャスター:「射程は、ウクライナの領土であるクリミア半島も含みます。クリミア半島の奪還も具体的に計画されていますか」 ポドリャク氏:「いい質問ですね。現在は“計画しているかどうか”の段階はすでに過ぎていて、戦争終結の必須条件になっています。クリミアの奪還は、ロシアの変化が始まる重要な条件。つまり、戦争の終わりの始まりです。クリミアにある軍事拠点230カ所の位置を把握しています。ストームシャドーは、それらの拠点まで届き、前線の占領軍に対する補給を防ぐことができます」 広島でのG7サミットで“陰の主役”とも言えるのが、軍事・政治・経済、あらゆる面で影響力を強める中国です。先月、ゼレンスキー大統領と電話会談を行った習近平国家主席。中国は、特使をウクライナとロシアに送り、仲介役を担う姿勢を示しています。 大越健介キャスター:「中国は“和平の仲介”に意欲を示していますが、ウクライナにとって、中国は信頼できるパートナーですか」 ポドリャク氏:「私たちが最も信頼できる相手は、G7・アメリカ・イギリス・EU・日本です。ロシアは世界的な大国として、もはや存在しておらず、今はその役割を中国が目指しています。ロシアとウクライナの戦争で、中国は“仲介役”になるよりも、ロシアを支配下に置きたいと願っています。提案を出す中国やブラジルを含む、様々な国の様々なリーダーと、ゼレンスキー大統領との直接的な対話は重要です」 世界のパワーバランスが変わりつつあるなか開かれるG7サミット。『グローバルサウス』と呼ばれる新興国や途上国を招き、連携を図る構えです。ただ、インドやブラジルなどこうした国々は、ロシアへの制裁に参加せず、西側とは距離を置いています。 大越健介キャスター:「ロシアとウクライナの戦闘に対して、態度をはっきりさせない、グローバルサウスの国々に対して、どのようなことを訴えたいですか」 ポドリャク氏:「大変残念なことに、グローバルサウスの国々は“中立の立場”を取っています。この歴史的瞬間に、立場を明確にする必要があります。安定した予測可能な世界で暮らしたいのなら、ウクライナを支援すべきです。ロシアは主権と領土保全を破壊しています。ロシアを抑制しなければ、世界中でこのような紛争がたくさん起きる恐れがあります。グローバルサウスの国々も、非常に危険な状態になり得るのです」 【クリミア奪還“具体的戦略”】 ポドリャク氏は今回、反転攻勢について具体例を挙げました。 (1)ロシア軍防衛線の突破 (2)ロシア軍補給拠点の破壊 (3)ドンバス・クリミアなどの備蓄拠点の破壊 防衛省防衛研究所・兵頭慎治さんは「この3つが、クリミア半島やドンバス地方の奪還につながる足掛かりだ」と分析しています。 この3つがそれぞれ何を意味しているのでしょうか。 兵頭さんによりま

19日から始まるG7広島サミットで、間違いなく最重要テーマの一つになる『ウクライナ情勢』について、ゼレンスキー大統領の最側近、大統領府顧問のミハイロ・ポドリャク氏が報道ステーションの単独インタビューに応じました。これまであまり語られてこなかった、クリミア半島の奪還に向けて、具体的な戦略の一端を明らかにしました。

前回、首都キーウにある大統領府でインタビューを行ったのは2月。当時は、東部でロシア軍の大規模攻勢が始まっていた時期です。3カ月経ち、陥落間近とも言われていたバフムトでは今、形勢が変わりつつあり、大規模な反転攻勢の開始がささやかれています。大越健介キャスター:「(ゼレンスキー大統領の発言は)今、いわゆる大規模な反転攻勢がすでに始まっているという意味でしょうか。それとも、その準備中であるということですか」今後起きる“様々な出来事”として、ポドリャク氏が挙げたのが、ロシア軍の防衛線の突破、補給インフラやクリミアなどにある備蓄拠点の破壊です。反転攻勢近しという時期に出てきた新たな動きが、イギリスによる長距離巡航ミサイル『ストームシャドー』の供与です。ステルス性能を持ち、貫通能力が非常に高いとされています。射程は250キロ以上。アメリカから提供されたロケット砲では届かない、ロシア占領地域の奥深くまで標的にすることが可能です。ポドリャク氏:「いい質問ですね。現在は“計画しているかどうか”の段階はすでに過ぎていて、戦争終結の必須条件になっています。クリミアの奪還は、ロシアの変化が始まる重要な条件。つ

広島でのG7サミットで“陰の主役”とも言えるのが、軍事・政治・経済、あらゆる面で影響力を強める中国です。先月、ゼレンスキー大統領と電話会談を行った習近平国家主席。中国は、特使をウクライナとロシアに送り、仲介役を担う姿勢を示しています。ポドリャク氏:「私たちが最も信頼できる相手は、G7・アメリカ・イギリス・EU・日本です。ロシアは世界的な大国として、もはや存在しておらず、今はその役割を中国が目指しています。ロシアとウクライナの戦争で、中国は“仲介役”になるよりも、ロシアを支配下に置きたいと願っています。提案を出す中国やブラジルを含む、様々な国の様々なリーダーと、ゼレンスキー大統領との直接的な対話は重要です」

世界のパワーバランスが変わりつつあるなか開かれるG7サミット。『グローバルサウス』と呼ばれる新興国や途上国を招き、連携を図る構えです。ただ、インドやブラジルなどこうした国々は、ロシアへの制裁に参加せず、西側とは距離を置いています。ポドリャク氏:「大変残念なことに、グローバルサウスの国々は“中立の立場”を取っています。この歴史的瞬間に、立場を明確にする必要があります。安定した予測可能な世界で暮らしたいのなら、ウクライナを支援すべきです。ロシアは主権と領土保全を破壊しています。ロシアを抑制しなければ、世界中でこのような紛争がたくさん起きる恐れがあります。グローバルサウスの国々も、非常に危険な状態になり得るのです」

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

 /  🏆 97. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

<独自>文化庁、漫画海賊版サイトを半年以上〝紹介〟URL公開<独自>文化庁、漫画海賊版サイトを半年以上〝紹介〟URL公開 日本国内からアクセスが多い海賊版サイト上位10件を紹介しており、サイト名とURLは黒塗りになっていたが、マウスカーソルを合わせるとリンク先が表示され、海賊版サイトにアクセスできるようになっていた
ソース: Sankei_news - 🏆 68. / 53 続きを読む »

【独自】すし職人“出稼ぎ”希望で養成学校殺到 異業種から転職し米で「給料2倍」も円安などの影響で、日本よりも高い給料を求めて海外への出稼ぎを希望する人が急増しています。なかでも、寿司(すし)職人の短期養成学校には申し込みが殺到していました。 ■ロサンゼルスの求人“月給7000ドル〜1万ドル” 白い調理服を身に着けた老若男女。真剣な表情で学んでいたのは…。 講師:「脇しめて、指のせて、くるっと返して、脇しめて、そっと指をのせる」 ここは、寿司職人を育成する専門学校。実は、去年秋から入学希望者が急増しているといいます。 東京すしアカデミー 後藤幸子校長:「2カ月のコースは、年内すべてキャンセル待ちになっております。来年1月の受け付けをしているところ」「最も多いのは海外で活躍したいという方で、寿司の仕事は海外で非常にニーズも増えていますし。日本人ならではの技術ということで、海外目指す方が多いのが特徴です」 実際、教室の隅には、世界各国から寄せられた多くの求人票が貼られていました。 よく見ると、カナダのバンクーバー、そしてオーストラリアのシドニー、さらにポーランドと様々な勤務先が掲載されています。 例えば、アメリカ・ロサンゼルスで募集している求人には月給7000ドル〜1万ドル、日本円でおよそ95万円から135万円という内容のものもあります。 こうした海外の店舗で働く場合、日本で働くよりも待遇面では上だといいます。 後藤校長:「円安で海外のほうがお給料がいいと、海外のほうが稼げるというのが、すごくその考えも浸透してきているので。そういう(海外で働く)ことにチャレンジしたいということ」 寿司職人となって、円安と低成長の日本を飛び出し、世界で稼ぐ…。そんな野心を秘めた学生が続々と入学してきているのです。 ■生徒は10代〜60代 異業種からの転職組も 一人前になるには、「飯炊き3年、握り8年」と言われてきた寿司職人の世界。 「技術は見て盗め」とされてきましたが、この専門学校では講師が手取り足取り指導するため、最短2カ月で修行3年目程度の技術を習得できます。 長澤吟遊さん(24):「イカはすごく苦戦中です。魚と違って、骨がないじゃないですか」 この日、苦戦しながらも、イカを握った学生。講師に見てもらうと…。 講師:「いいんじゃないですか、ベリーグッド」 学生がさばいた魚は、皆でお昼に食べて味を確かめます。 長澤さん:「めちゃめちゃおいしいです」「すごく皆が仲良くて、先生も1から10まで説明して教えてくれるので、勉強になっている」 生徒は10代〜60代までと幅広く、異業種からの転職組が多いのが特徴です。 元建築会社営業 加藤愛理さん(27):「普通に大学に行って、卒業後、建築系の会社の営業をやって、ほぼ5年間働いていました。日本の経済がだんだん悪くなってきたりするなかで、自分で手に職をつけて、とりあえず生きていくだけのお金は稼げるようになりたいなと思い始めて」 ■1年以上悩み…SEから転職「人生一度きり」 米田彰基さん(30):「重いですね、やっぱりシャリが。結構、腕に…」 この日、初めて酢飯作りに挑戦した米田さん。新卒から7年間、システムエンジニアとして働いていました。 その仕事柄、実際に使っている相手の顔が見えないことに不満があったため、客の反応を目の前で見ることができる、寿司職人への転職を決意したといいます。 米田さん:「寿司ですと『晴れの日のもの』というイメージがあると思うので、お祝い事とか比較的楽しい場面で楽しんでいただけるということで、人を楽しい気持ちにさせることができたらなという思いで」 会社員から学生に戻ることになった米田さん。すぐには決断できず、1年以上悩みました。 米田さん:「一度きりの人生なので、一度やってみたいなと思ったことはやってみようかなと思って、飛び込んでみたという形です」 海外で働くなかで、本格的に寿司を学びたくなった人もいました。 オーストラリア在住10年 藤田晋さん(40):「オーストラリアのほうで10年くらい。日本食を扱っているレストランで働いていた」 日本では、料理の勉強をしたことがなかった藤田さん。オーストラリアでよく「寿司を握れるか?」と聞かれたといいます。 藤田さん:「やはり、日本人として日本食の勉強ができたらいいなと。2日目から握りの練習をしてみたりだとか、僕に関しては時間短縮ができたらなというのがあったので、有効だなと思った」 ■50歳手前で…渡米を決断「給料2倍に」 こちらでは、学生の8割が海外での就職を希望しています。実際、異業種から転職して寿司職人となり、海外で活躍している人もいました。 アメリカ西海岸のシアトルで寿司職人として働く、山田義之さん(49)。医療機器販売の営業マンでしたが、7年前に一念発起。寿司職人養成学校で2カ月間学び、その後、国内の寿司店で経験を積み、
ソース: tv_asahi_news - 🏆 97. / 51 続きを読む »

<独自>京阪、IR会場方面への延伸 年度内にも決定 7月に検討委<独自>京阪、IR会場方面への延伸 年度内にも決定 7月に検討委 夢洲への鉄道路線をめぐっては、他の鉄道事業者も延伸や新車両開発を検討しており、京阪HDの動きは各社を活発化させそうだ。
ソース: Sankei_news - 🏆 68. / 53 続きを読む »

英がウクライナに供与の巡航ミサイル“ゲームチェンジャーに” | NHK【NHK】イギリスがウクライナに供与した巡航ミサイル「ストームシャドー」について、防衛省防衛研究所の兵頭慎治研究幹事は、供与される…
ソース: nhk_news - 🏆 22. / 63 続きを読む »