狩猟と有害獣駆除のはざまで―野生動物と生きる「食猟師」の葛藤 - Yahoo!ニュース

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料理人が好奇心を抱くものに仕上げないと価値がない――。 野生鳥獣による農作物被害が深刻化し、国や自治体がジビエ産業の振興に取り組んでいます。しかし、有害獣駆除とジビエ産業の両立は一筋縄ではいきません。はざまで生きる食猟師を追いました。

捕獲したシカは原則的に回収するが、そこは山が深く運び下ろすことが困難だった。やむを得ず埋めることにする。「ロースだけでも持って帰って家で食え」。小野寺さんは若い猟師にそう声を掛けると、ぐったりしたシカを倒木の陰にひきずっていき、背中にナイフを入れた。

山から持ち帰った5頭のシカの表面を高圧洗浄水でよく洗い流し、1頭ずつ目方を量る。冷蔵室へ入れて、滑車で持ち上げて吊るす。アルカリ電解水で全体を洗う。しっぽを切り取り、肛門と膀胱を抜き取る。胸骨を取って、食道を抜く。胃ぶくろを取り除く。体腔内を洗浄。ももの部分の内側を両手でしごいて、動脈の血液をしぼり取る。一つ作業をするたびに電解水で洗い流す。気温1.5度の室内で、作業は11時近くまで続いた。 「大量生産品や輸入品が溢れているなかで、ここで何を売っているかと言ったら、シカ肉じゃないんです。『○○さんだから使います』という信頼なんです。俺も『この人には恥かかしたくない』『いいものやりたい』という気持ちでやってる。それが本当の食の流通だなと思うんです。ここの運営を考えれば、一般の人にもバンバン販売して現金を稼いだほうが助かるんですけど、でもやっぱり、“心ある場所”でありたいんですよね」「『きれいな肉だな』と思いました。ジビエ肉は手当てが悪いと臭かったり、食べづらい味になったりするんですが、そういうところは全く感じませんでした。ジビエですから味わいに個体差はありますが、どんな個体でもクリーンな肉に仕上がっているのは、手当てが的確で迅速だからだと思います」

現在開催中の「Reborn-Art Festival 2019」では、フェルメント周辺も展示エリアの一つになっている。アート作品を目当てに訪れた人は、小野寺さんの食猟師としての暮らしも垣間見ることになる。シカの解体から調理して食べるまでを体験するワークショップなど、小野寺さん自身がフィーチャーされたプログラムも用意される。小林さんはこう語る。 北上川の南域に住民と行政、猟友会が協力して新しい捕獲方法を試そうとしている地区がある。石巻市街から田園地帯を抜けた山あいの集落。狭い林道を進んだ先の土地の一角が、単管パイプと漁網で囲われている。囲いわなだ。「このあたりでシカを見るようになったのは10年前ぐらい。はじめは1軒ずつそれぞれ畑を囲ったりしてたんだけど、そのうちシカが網を破ったりくぐったりするようになったんですよ。交通事故も頻発した。これじゃダメだ、地域の最優先課題としてシカ対策に乗り出そうとなったのが3年前です」石巻市水沼地区にある畑。防護柵を立ててようやくシカの食被害を抑えることができた(撮影:編集部)

 

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関生も駆除して!

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