などの視覚異常を経験する人がいます。そこで、「偏頭痛は脳の視覚を処理する部分と関係があるのではないか」と考えたバーミンガム大学の心理学者Ali Mazaheri氏らの研究グループは、片頭痛患者の脳の働きを調べる実験を行いました。実験には女性の片頭痛患者29人と、対照として片頭痛を患っていない女性31人の合計60人が参加。実験では被験者に対し、視覚野への刺激を引き起こす縞模様の格子パターンを見せてから、「見ていて不快か」「見ることで何らかの視覚的な現象が起きるか」を尋ねるアンケートを実施しました。以下は、実験に使用された縞模様の格子パターンの一例です。
研究グループはさらに、参加者にPCのモニターに表示された縞模様の格子パターンを見せて、不快感や視覚的なゆがみが最大になったタイミングでマウスをクリックしてもらい、その間の脳波を測定して、片頭痛患者とそうでない人の視覚野の脳波の違いを調べました。 研究グループが、視覚的な刺激についてのアンケートと脳波測定の結果の両方を分析したところ、「片頭痛患者の視覚皮質は、視覚的な刺激に対して大きな反応を示す」ということが判明しました。以下は実験時の被験者の脳波グラフで、横軸が時間、縦軸が脳波の振幅を表しています。赤枠で囲った部分を見ると、片頭痛患者の脳波を表す青線と、対照グループの赤線とが、有意な差異を示していることが分かります。これは、片頭痛患者の方が、視覚的な刺激に対して激しく反応していることを意味しているのだとのこと。
また、片頭痛を患っていないグループの人であっても、最初のアンケートで視覚的な現象を報告した人の場合は、視覚野が過敏な反応を見せることも判明しています。論文の共著者であるChun Yuen Fong氏は今回の実験結果について「ほとんどの片頭痛患者は、日常生活で幻覚や視覚的な不快感、強い光で目の痛みなどを感じる
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ソース: gigazine - 🏆 80. / 51 続きを読む »