火星探査車「パーサヴィアランス」が採取したサンプルが“空っぽ”だったことの意味

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「すべての手順を完璧に成功させたにもかかわらず、チューブの中に岩石も何も入っていないなんて、いったいどういうことなのでしょうか?」

パーサヴィアランスの場合、掘削プロセスは車体内部に装備されたACA(Adaptive Caching Assembly)というシステムから始まる。ここでロボットアームが保管庫からチューブを取り出し、パーサヴィアランスのすべてのコアリングビット(コア採取の掘削に使うドリルビット)を保管する容器である「ビットカルーセル」に挿入する。次にビットカルーセルが回転し、実験室の試験管とほぼ同じ形状とサイズのチューブを、実際に掘削をする長さ7フィート(約2.1m)のアームに渡す。

理想的には、ロボットは火星の岩石からチョーク大の破片を採取する。パーサヴィアランスはこのプロセスをさらに何度も繰り返し、ジェゼロ・クレーターから複数のサンプルを採取する。ちょうど血液サンプルを採取するようなものだと考えてほしい。採血の際には血液でいっぱいになったチューブを交換するが、パーサヴィアランスは容器が岩石でいっぱいになると容器を交換するというわけだ。 ロボットは、火星を移動しながら約30個のサンプルを収集する予定だ。「サンプルチューブを車体に保管して走り回り、複数のチューブが集まったら火星の地表の保管庫に移します」と、サミュエルズは説明する。この保管庫に入れられたチューブは、将来の火星サンプル回収ミッションで地球に運ばれることになる。

「サンプルチューブを保管場所から取り出すところから、サンプル取得のすべてのプロセス、そして保管場所に戻されるところまで、人の手は一切必要ありません」と、サミュエルズは語る。「そのすべてが自律動作なのです」スタック・モーガンをはじめとするNASAの科学者たちは掘削を実施するまで、岩石は堆積物か玄武岩(マグマが結晶化したもの)のどちらかだと考えていた。ところが、今回の掘削時の岩石のふるまいを考えると、深部で結晶化して粗い粒子を形成する玄武岩の可能性が高いと考えるようになった。

 

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