ボクシング IBF 世界バンタム級 1位の 西田凌佑 （27＝六島）が最強パートナーのサポートで戴冠する。同級タイトルマッチ（4日、エディオンアリーナ大阪）の前日計量が3日、大阪市内で行われ、リミット53・5キロでパス。王者エ マヌエル・ロドリゲス （31＝プエルトリコ）は53・4キロでクリアした。減量に苦しんだ西田だが、 ボクシング 元全日本女子王者の沙捺（さな）夫人が完璧サポート。夫婦で世界のベルトを奪う。
計量をクリアした西田は、枯れきった体に特製のおじやを吸収した。全日本女子選手権バンタム級3連覇のボクサーで近大の同級生、沙捺夫人と交際した大学2年時からの定番メニュー。塩ちゃんこ味をベースに、ポイントはキクラゲ。「入ってたらうれしい」という吉兆の食材が、これ以上ないパワーを注入した。 身長170センチの西田にとって、バンタム級のリミット53・5キロは毎回試合前の壁となる。今回も最大65キロから約12キロを絞った。その助けを、昨年3月に結婚した夫人が担ってくれた。「今回（の減量）が一番うまくいったかもしれない。前回は（試合中に）足がつってしまったが、食べながらしっかり落とせた。筋力を残しながら落とすことができた」とうなずいた。
その原動力が妻のサポートだった。同じボクサーとして、独学ながら栄養学を踏まえて食を支えてくれてきた。今年3月27日には長女が誕生。「子育てもある中、すごくよく作ってくれた。奥さんのおかげでしかないです」。 8戦無敗（1KO）で臨む初の世界戦へ、やるべきことは尽くした。初対面したロドリゲスには「体格は思ったより大きくない印象だが、強いチャンプのオーラを感じた」と言いつつ、「（戦前の）評価は不利だけど信じて戦える。世界王者になる、強い気持ちを持って戦います」と、力強く王座奪取を誓った。
西田凌佑 マヌエル・ロドリゲス IBF 世界バンタム級 日刊スポーツ
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