清水建設は4日、実業家、渋沢栄一(1840〜1931年)の旧邸宅を青森県から東京都江東区の所有地に移築し、報道陣に公開した。旧渋沢邸は渋沢が経営に携わった清水建設の2代目店主、清水喜助が設計や施工を担当。移築を繰り返したが、100年以上を経て最初に建てられた江東区内に戻ってきた。
旧渋沢邸は1878年に深川福住町(現江東区永代)に建てられた。深川で伝染病が流行したため、1908年に三田綱町(現港区三田)に移築された。戦後の46年に国に寄贈され、45年間にわたり蔵相の公邸などとして使われた。老朽化で解体の危機となり、渋沢家で書生を務めた杉本行雄氏に払い下げられ、91年に青森県六戸町に移築された。 埼玉県深谷市にも旧渋沢邸があるが、こちらは渋沢の生誕地に妹夫妻が建てたもの。渋沢が帰郷時に滞在していた。一方、江東区の邸宅は生涯で本邸を6度替えた渋沢が最初に建てたものだ。清水喜助が手がけた現存する唯一の建物であるため、清水建設が買い取って江東区潮見に移築することにした。木造2階建てで2024年に区の文化財登録を目指し、一般公開を検討するという。
潮見には清水建設が人手不足解消に向けて技術革新や人材育成を進める新たな施設がこのほど完成。旧渋沢邸はその一角に移築した。4日の記者会見で山地徹副社長は「2代目の喜助は当時の革新を多々、行ってきた。イノベーション(技術革新)の重要さを社員に肌で感じてもらい、社外の人には当社の歴史をアピールする場にしたい」と話した。【道下寛子】
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