このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。親子参加型の子供向けイベントとして「海の森と生き物を知ろう」をテーマに、フィールド実習(カヤック体験と生物観察)と座学(磯焼けについて)を実施、さらに植食性魚類のアイゴを使った漬け丼の試食会を行いました。イベントは、あまり知る機会のない海の課題のひとつ「海の森=藻場」について、楽しみながら学ぶ学習プログラムで、屋外(フィールド)と座学(屋内)の二本立てで行われました。参加者は、それぞれ見て、感じたこと、学んだことのインプットと、振り返り・意見交換などのアウトプットを行いました。また、プログラムの一環として、家に帰ってから「未来の海への絵手紙」の制作をお願いすることによって(後日、事務局へ返信)、その日学んだ海の課題について親子で話し合うことができる機会を持ってもらうようにしました。
参加者はまずフィールド学習として、カヤックを使った海の観察会を体験。インストラクターから基本的な漕ぎ方を教わった後、6艇のカヤックに乗り込み、海の上を自力で進む感覚を体現。その後、沖合の無人島 三ツ島付近まで航行し海上を散策し、無人島に上陸して海中の海藻や海の生物を観察して、インストラクターから海藻や生き物の名前の説明などを受けました。座学では、同市水産研究所で、同事業事務局長の小野里 伸氏から藻場についての話を聴講。同氏はパワーポイントや水中映像などを使って、磯焼けの現状や植食性動物の特徴などについて説明しました。その後、講義で説明を受けた植食性魚類の一種であるアイゴを使った「漬け丼」の試食も行いました。
参加者らは、実際に海で見て感じたことを座学で振り返り、意見を交わし合うことによって海で起きている磯焼けの課題について関心を深めました。また、アイゴの漬け丼の試食では、参加者から「とても美味しい」の声を聞くことができました。
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