沖縄戦の写真「杖の少年」が胸にとどめた戦場の実相を、自分ごととして語り継がなければ―。琉球史を「楽しく伝える」ことで知られる賀数仁然(ひとさ)さん(54)は今、あえて封印してきた「私と沖縄戦」の発信を始めた。自身にとってこれまでにない、つらくて重いテーマだが、「少年」が身内だったことを今年、初めて公表した。生涯を寡黙で通した「少年」が戦場で見たものは何だったのか。その心の奥底に沈殿した塊を、いかに受け取って次代に渡すのか。体験者が急速に減る中、賀数さんは「非体験者による記憶継承」の形を模索する。
高校生になった旧盆の日、賀数さんが義弘さんの自宅を訪れると、居間のタンスの横に写真が掲げてあった。「これは自分。隣は父親」と義弘さんは短く言った。そして「イクサヤ、ナランドーヤ(戦争を起こしてはならんよ)」とつぶやいた。どんな体験をしたのか。詳しい話はしなかった。「いろいろあるけど、イクサだけは…。そこまで行ったら終わりさ」と言い添えた。
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