毎日お風呂に入ると心臓発作や脳卒中のリスクが著しく低下するという研究結果

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忙しい日には時間が取れず、「お風呂に入らずにシャワーだけで済ませる」という人も多いはず。これに対して、大阪健康安全基盤研究所や大阪大学などの合同研究チームは、「1日1回お風呂に入ると、心血管疾患のリスクが著しく低下する」という研究結果を発表しています。

を発表していますが、今回日本の研究チームの発表した研究は、関連した研究の中でも過去最大級の調査となっています。研究チームは秋田・岩手・長野の5都道府県から49歳から59歳までの3万76人を超える被験者を、1990年から2009年までの約19年間にわたって追跡調査しました。研究者は各被験者を、聞き取り調査によって得られた「入浴頻度」によって分類。1週間のうち入浴する回数が、「0~2日」「3~4回」「5~7日」の3段階で被験者を区分し、各カテゴリーに属する被験者の調査期間中の「生存率」を調べました。なお、ここでの「入浴」は、「お風呂に入る」ことを指しており、「シャワーを浴びる」ことは含まれていません。

各カテゴリーの被験者の累計的な生存率を示したグラフが以下。横軸は期間で、縦軸は生存率。生存率は、数値が1.00に近いほど生存率が高いことを示しています。20年経過時点で、入浴頻度が週3~4日ないし5~7日の被験者の生存率は0.94前後ですが、入浴頻度が低い被験者は、20年経過時点で生存率が0.92に達しています。毎日入浴する被験者と週0~2日しか入浴しない被験者を比較すると、毎日入浴する被験者は心血管疾患のリスクが28%、脳卒中のリスクが26%低いとのこと。 また、研究チームは「お湯の温度」についても調査を行っています。普段入っているお湯の温度が、「ぬるい」「ふつう」「熱い」のどれに該当するかを被験者に回答してもらい、その結果と心血管疾患の発生率を研究チームは比較。その結果、有意な差は認められなかったとのこと。研究チームは「水温に関してはさらなる研究が必要」と記しています。

今回の調査について、研究チームはいくつかの問題点があることを認めています。1つ目は、被験者の「入浴頻度」は調査開始時に決定されており、19年という長い調査期間のうちに入浴頻度を変えたとしても結果に反映されないという点。2つ目は、入浴頻度が高い被験者にはホワイトカラーが多く、入浴頻度が低い被験者はブルーカラーが多いことから、入浴頻度とは因果関係のない社会的・経済的な諸条件が結果に影響を及ぼしている可能性があるという点。3つ目は、今回の調査では「入浴頻度が少ない理由」を調べなかったという点。3つ目の問題点に関して、研究チームは、「何らかの問題が入浴頻度を引き下げる要因になっており、このことが心血管疾患に影響を及ぼしている可能性がある」と言及しています。

 

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