最終18番の5メートルのバーディートライは惜しくも左に外してパー。それでも、12番パー4で残り143ヤードの第2打を1・5メートルにつけてスコアを伸ばすなど、3バーディーを奪った。「ショットの状態がだいぶ安定してきた。チャンスにつくようになってきて、パッティングは自分の思ったところに打てている。今日はしっかり決めることができて、ノーボギーだったのでうれしい」と笑顔を見せた。
ツアー通算23勝を誇る元賞金女王も今は38歳。一児の母でもある。今季は開幕からの2試合こそ予選を通過したが、その後は10試合予選落ち。しかし、宮里藍サントリー・レディースから3試合連続で決勝ラウンドに進出し、今大会は69の好発進と調子を上げてきた。 ツアーにはキャディーの夫・森川陽太郎さんと3歳の長男・桃琉(とうり)くんと転戦。幼い子に癒やされる反面、母親としての世話もあり、切り替えも難しかった。転機は陽太郎さんから「戦えてないよ」と選手としての気構えが足りないと指摘されたこと。自らのプレーを振り返り、「ほんとに戦えてないな」と選手として覚悟を決めた。今は桃琉くんの日々の成長もあって、「オンとオフがしっかりできるようになった」という。
「仕事と子育ての両立はすごい大変ですけど、今の時間って凄く大事」と、今後も託児所などを利用しながら家族でツアーを戦う。「今の若い選手たちがお母さんになったときの選択肢になればいい」と後進への思いを語りつつ、「もっとを上を目指したい。シードを取りたい」とアスリートの顔を見せた。
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