楽天が16日、交流戦最終戦で広島に勝利。交流戦13勝5敗で勝率・722とした。この日、同率首位だったソフトバンクが阪神に敗れたため、球団創設20年目の節目で初の交流戦優勝が決まった。チームは13年のリーグ制覇、日本一に続くタイトルで、就任1年目の今江敏晃監督(40)は最年少の交流戦優勝監督となった。
広島に勝利してから約40分後、ソフトバンクの敗戦により楽天の交流戦優勝が決定。球団公式チャンネルでは「6/16試合後のリアルLIVE」として、試合後の選手たちの表情を生配信。鈴木大、村林、田中和、太田、小深田が登場し、モニターでみずほPayPayドーム福岡で行われているソフトバンクー阪神戦を見守った。 ソフトバンクが敗れると、本拠の楽天モバイルパーク宮城に残って見守ったファンからは大歓声が。これが選手たちが見ているモニターの映像よりやや“早かった”ようで、「わーって言ってない?」と鈴木大。そして優勝決定を見届けると5人は拍手で喜び、鈴木大からは「クラッカーないの?」の声も上がった。試合は2回に相手の2失策から3点を先制。さらに3回無死一塁では4番・鈴木大が「100点」と振り返った全球団制覇となる1号2ランを放ちリードを広げた。先発投手の松井は3回で無失点ながら4四球。今江監督は早めの継投策に出て、4回から弓削、津留〓、鈴木翔、宋と無失点リレー。8回に6番手の酒居が1点を失い、守護神・則本も2点を失ったが逃げ切った。
チームは5月21、22日に行われたソフトバンクとの2連戦では0−21、0−12と2試合合計33失点の歴史的大敗を喫した。しかし屈辱を糧に交流戦から息を吹き返すと、因縁のソフトバンクとの優勝争いを制した。 楽天は04年の近鉄、オリックスの合併問題に端を発する球界再編問題を経て、05年にプロ野球で50年ぶりの新規参入球団として誕生。宮城県仙台市に本拠地を置いた。成績が振るわない中、11年には星野仙一氏が監督に就任。そして、3月11日。東日本大震災で甚大な被害を受けた。13年には田中将大の24勝0敗の活躍もあり、レギュラーシーズン初制覇。巨人との日本シリーズを制して初の日本一に輝いた。
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