「 バジーノイズ 」は、むつき潤氏の同名漫画の実写化作品。桜田は、川西が演じた「音楽を奏でること」だけを生きがいに人と関わることを必要としない生活を送ってきた海野清澄の部屋の上の階に住み、音漏れした音楽を愛し、応援する岸本潮を演じた。
この日は、むつき氏からサプライズで寄せられた手紙が代読された。その中で「潮は物語の出発点であり、推進力で、漫画の色濃いキャラクター…誰がどのように演じるかと思った。漫画の主人公は清澄。映画はダブル主演…桜田さんで納得しました」と絶賛された。さらに「映画ならではの潮が、そこにいました。僕の知らない潮がいて感動しました。関西弁に苦しんだと聞き、原作者としては胸が痛いんですが…関西弁で行くと決めたのは監督で、僕は悪くありません」とつづられたのを聞き、涙。「私は、こういうところで泣かないんですけど…成長した部分も気づかされた部分もあった。人生でとても大事になった。その手紙…私に下さい」と涙声でリクエストした。
桜田は、演じた潮について「にとって、潮ちゃんは本当に大切な存在になりました」と評した。そして「1年前、濃い1日、1日を過ごした。上映後の皆さんの顔を見て、素晴らしい作品を作ったんだなと思えた」と撮影を振り返った。 ◆「バジーノイズ」 海野清澄(川西拓実)は、マンションの住み込み管理人をしながら「音楽を奏でること」だけを生きがいに人と関わることを必要としない生活を送ってきた。ある日、上の部屋に住み、あいさつを交わしてきた岸本潮(桜田ひより)から失恋したことと、音漏れしていた清澄の音楽を毎日、楽しみに聞いていたと打ち明けられる。潮は、初めて心を震わせられた清澄の音楽活動を全力でを応援すると決め、幼なじみのレコード会社務めの速水航太郎(井之脇海)を紹介し、清澄の演奏を撮影した動画をSNSに投稿してバズらせた。その中、清澄はかつてバンドを組んでいたベース大浜陸(柳俊太郎)と再会し、再びバンドを組み、アルバムが完成したが、潮は姿を消してしまう。
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