クリエイターと劇団、観客の「出会いの場」を提供し、演劇に携わる“才能”を発掘する目的で行われる「関西演劇祭」が21日、大阪城公園内の「クールジャパンパーク大阪」(大阪市中央区)で開幕する。10劇団が参加し、実行委員長に女優のキムラ緑子さんが就任、審査員を映画監督の行定勲さんらが務める。演劇祭でどのような“化学反応”が期待されるのか。同演劇祭のフェスティバル・ディレクターを務めるタレントの板尾創路(いつじ)さん、審査員を務める劇作家で演出家の西田シャトナーさんに聞いた。関西では1980年代から90年代にかけ、「そとばこまち」「劇団☆新感線」「南河内万歳一座」「惑星ピスタチオ」といった劇団が人気となり、関西に小劇場を中心とした演劇ブームを起こした。当時の役者や脚本家、演出家らは、現在、活動の拠点を全国に移して活躍しているが、その後の関西演劇界は「元気がなくなった」などの声もちらほら聞かれるなど、ブーム当時ほどの活気が出ていないともされる。西田さんは「そもそも演劇は何千年も前からある、人間の根源的な最初の出し物。どこであろうと、最新技術などが入ってきても根源的に変わらないものがある」とした上
最近では、「監察医朝顔」など、ドラマへの出演も多い板尾さんだが、「テレビと舞台は全然違う。舞台の良さはやはり生であること。ライブはやっていて一番楽しい。とんでもない“ケガ”をするリスクもあるけど、“生”にはウソがないので、良きにつけ悪しきにつけ、なんとなく、という結果にはならない。良いものを見たときの衝撃は半端ないものがある」と独特の表現で説明する。当時の劇団の共演者で、現在は俳優などを務める腹筋善之介さんが、初舞台後、「俺はこれまで嘘しかつかずに生きてきたことが分かった。今日は腹の底から思っていることを言った。これからも芝居をずっとやっていく」と決意を口にしたのだという。この決意に、「芝居ってのは、『嘘をつくのが上手になること』ともいわれるけど、そうではなく、真実を作り出すのが芝居なんだと学んだ」と西田さんは述懐。今でも稽古前には腹筋さんの言葉を毎回思い出すのだという。板尾さんは、コメディーの舞台が多い。「舞台と客席の空間にものすごいエネルギーが生まれるのは、幸せな時間。笑わせた方も、笑わされた方も衝撃波というか、空気が振動する感じがある。客席から見るときも、生の舞台ってすごいなと思
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