松田丈志さん、成田実生の１９年ぶり高校生個人メドレー２冠に「安定感強く伸びしろ大きい」

ートルを制し、女子個人メドレーでは１９年ぶりとなる高校生２冠。２４年パリ五輪期待の星が、自身初の世界選手権に挑む。女子５０メートル自由形は池江璃花子（２２）＝横浜ゴム＝が２４秒７４で制し、今大会４冠を達成した。成田選手はレース後の笑顔を見ても、自分の殻を破れたというような感覚があったのではないか。２００メートルでは大橋選手に勝ち、４００メートルは優勝候補のプレッシャーの中で勝ちきった。成長を感じる大会だった。

世界では同学年にマッキントッシュ（カナダ）という、とてつもなく速い選手がいる。差はまだ大きいが、コーチもすごく素直な選手だと言っていた。焦らず世界の舞台でメダルを取るところまで成長してほしい。現在は高校の授業もあり、週に７～８回の水中練習が中心で２部練習は多くはないと聞いている。４種目の安定感が強みだが、まだまだ練習量を上げる余地はあるし、伸びしろも大きいと思う。非常に楽しみだ。 今大会は若い選手も世界水泳の代表に入り、可能性のあるメンバーになった。男子は松元選手、瀬戸選手、本多選手がメダルを狙え、女子２００メートルバタフライの三井選手、男子２００メートル平泳ぎの渡辺選手もチャンスはある。池江選手の５０メートルバタフライも楽しみだ。成田選手も含め、今後海外遠征や高地トレーニングなど代表ならではの強化が経験できる。夏にまたいい状態で見られることを期待したい。（北京、ロンドン、リオ五輪３大会連続メダリスト・松田丈志）

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