5代目幸四郎が初演。祖父の8代目幸四郎も演じ、高麗屋に縁のある演目だが、1980年に父の白鸚(当時は市川染五郎)が演じて以来、40年以上、片岡仁左衛門しか演じていない。2018年に仁左衛門が「一世一代」として演じ納め、「次は誰が?」と注目されていた。幸四郎は「とても格好いい、魅力的なお芝居。松嶋屋のおじさま(仁左衛門)が上演を続けていらっしゃって、自分にもチャンスが来た。いつか演じたいと思っていた」と明かした。
「2人とも悪だけど、タイプが違う。大学之助は見るからに人を殺しそうな悪党、太平次はそう見えないのに人を殺す。狂気を感じさせない怖さがある」。その演じ分けが見どころになる。50歳の節目で悪役が続くが、「来年は(映画「鬼平犯科帳」の)火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官が控えているので、真逆の方が切り替えやすい。今年はどっぷり悪につかります」と宣言した。 お家騒動、あだ討ちなど歴史物の面白さを凝縮。過去の台本を読み返し、古典の名作を新たな作品として再構築する覚悟で「社会性がある演劇ではなく、生活感を感じるせりふ劇にしたい」と意気込んでいる。(有野 博幸)
幸四郎さん、素敵だなあ!❤️❤️❤️
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