近年に限らず東北勢の躍進には、指導者なり、野球留学生という選手の存在なり、「外の血」の刺激が果たした役割が大きかった。しかし、花巻東が掲げるスローガンは「岩手から日本一」。岩手出身の選手だけで甲子園優勝を成し遂げることを目指している。「東北出身者のみ」どころか、岩手一県の出身選手のみでの挑戦。それは現代の高校野球において、東北に限らず、全国的にも珍しいスタイルだ。実際、過去10年の春夏甲子園優勝校の中で、同一県出身者のみという選手構成で優勝したチームは皆無。まして、そのスローガンを掲げたのは、東北勢の甲子園優勝がまだない時代である。
長年、指摘されている東北人の前に出ない性質や、弱いと指摘され続けたことなどを背景にした「全国で勝てない」というコンプレックス。それを東北の強豪校の多くは、意図的に、あるいは結果的に「外の血」の刺激によって克服しようとしてきた。しかし、花巻東の結果は、それがなくても克服可能であることを教えてくれる。いったい花巻東の何が東北人の心を変えるのだろうか?藤原拓朗が花巻東に進学を決めたのは、そんな理由だった。故郷である岩手県沿岸部、釡石市は、当時の監督の出身地でもある。その縁に加え、地元の先輩が進学していたことも心強かった。中学では左腕エースとして活躍したが、目立つ実績は挙げていない。 当時、佐々木は女子ソフトボール部の指導をしていた社会科の教諭だった。佐々木は花巻東に赴任後、バドミントン部の顧問を経て一度、野球部のコーチとなったが、女子ソフトボール部の立ち上げに伴い、その監督を命じられていた。
「練習はガラッと変わりました。一番は目標設定。『目標を立てて、それに向かって取り組んでいくんだ』と説明され、野球ノートに来年の目標や大会まであと何日でその間に何をするかなど細かく全部書くように言われました。監督との交換日記みたいな感じでしたね」大学時代、佐々木はコーチ修業と同時に、読書に目覚めていた。もともと本好きであったため、「時間もできたし、指導の役に立つかもしれないから」と大量の本を読むことにしたのである。勉強になったのは野球の本よりもビジネスや自己啓発の書籍。ナポレオン・ヒルや中村天風といったその道の大家の本を読みまくった。
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