木星の衛星エウロパの表面は太陽光が届かない暗闇で光っている可能性があるとNASAが報告

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by NASA's Marshall Space Flight Center

月が暗い夜空で輝くのは太陽の光を反射しているからですが、エウロパの発光メカニズムは月と全く違うため、太陽光が届かない側で光っていると研究チームは指摘。論文の筆頭著者であるMurthy Gudipati氏は、「もしエウロパが放射線にさらされていなかったら、私たちの月のように太陽の陰になる部分は暗かったでしょう。しかし木星からの放射能を受けているため、エウロパは太陽の光が届かない暗闇の中でも光ります」と述べました。今回の結果は研究チームにとって予想外だったそうで、論文の共著者であるFred Bateman氏は、「塩化ナトリウム食塩水が非常に弱く光っているのを見た時、私たちは研究の方向を変えました」とコメントしています。

エウロパの氷が発する光は肉眼だと緑がかって見えるそうですが、氷に含まれる塩化物の組成が変化すると光の色も変わるため、場合によっては青色や白色にも見えるとのこと。研究チームのBryana Henderson氏は、「私たちがこのようなものを見ることになるとは、想像もしていませんでした。新しい氷の組成を試した時、輝きは異なって見えました。私たちはしばらくそれを見つめて、『これは新しいですよね?これは間違いなく違う光ですよね?』と言いました。そこで分光計を向けてみたところ、それぞれの氷で光のスペクトルが違いました」と述べています。 研究チームはこの結果から、アウロパ・クリッパーなどによるエウロパの探査で分光計を用いることにより、光のスペクトルから氷の組成を明らかにできる可能性があると主張。Gudipati氏は、「エウロパの夜側における輝きが、エウロパの表面組成に関する追加の情報を提供すると予測できます。この組成の変化により、エウロパが生命に適した条件を備えているかどうかの手がかりが得られます」とコメントしました。

 

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