有能な開発者を「雇ってしまわないように」するためのガイド

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企業による求人や募集は、採用者側が応募者を選考するプロセスであるのと同時に、採用者側が応募者から選ばれる機会でもあります。そこで、イギリスのIT企業であるParthenonが、あえて「ほかに行くあてのないような開発者の雇い方」をまとめたブログ記事を公開し、企業が優秀な人材を雇用する際に避けなければならない採用方法や、求職中の開発者にとって気をつけるべき企業の特徴を解説しました。

どのような労働市場であれ、優秀な人材はすぐに引き抜かれてしまいます。とりわけ、ソフトウェア開発の分野ではスキルを持つ人より仕事の数の方が多いため、この傾向が特に顕著とのこと。そのため、採用プロセスに時間をかければかけるほど、質の高い開発者を採用できる可能性が減少してしまいます。

Parthenonでシステム構築やドキュメント作成を担当しているイアン・ケンブリッジ氏は、「採用プロセスが遅々として進まないようにするため、あらゆる行程で無意味な待ち時間を設けるべきです。相手の応募に答えるのに最低でも3~4週間、そのほかの返事にも2週間はかけてください。そうすることで、優秀な開発者は別の会社に行ってくれるでしょう」と述べて、応募者には迅速に対応すべきだと強調しました。応募者の知識や技術をテストする面接や試験は、人を採用する際には必須のプロセスですが、想定している業務とかけはなれた無意味なテストは応募者を混乱させるだけです。ケンブリッジ氏によると、ホワイトボードやGoogleドキュメントにコードを書いてもらうのがその一例とのこと。そんな方法でコードを書くような職場はそうそうないため、手書きやワープロソフトでコードを書かせても開発者の技能を推し量ることはできないというわけです。

応募者をうんざりさせるのに最適な別の方法は、「リンゴを使って海の深さを測るにはどうしたらいいですか?」というような、答えのない質問をすることです。優秀な開発者はくだらない質問に憤慨してさっさと面接を切り上げてしまう可能性があるため、無意味な質問はそうした応募者をふるいにかけてしまうことになってしまいます。 ここまでしても優秀な開発者が食い下がった場合の奥の手が、長くて複雑な持ち帰りの課題をやってもらうことです。一流の人材には何日もテストに取り組んでいるような時間はない上に、無意味なことに四苦八苦するのも避ける傾向があるため、長くて複雑な宿題は優秀な人材を遠ざける結果を招くと、ケンブリッジ氏は指摘しています。基本的に、都心部や駅の近くなど人が来やすい場所に会社があるほど、人材探しには有利です。そのため、応募者がほとんどいないような地方に限定して採用活動を行っても、成果は出ません。また、リモートワークが普及したことで出勤しなくても仕事ができるようになっているので、リモートワークの環境が整備されていないのも、優秀な開発者にとっては大きなマイナスとのこと。

ケンブリッジ氏は、「特にオフィスが地方の田舎町にあるのであれば、面接の際の交通費は支払わないようにしましょう。たった30分の面接のために遠くまで自費で来るような人は、仕事探しに必死な証拠です。もし応募者が転居を申し出ても、費用は絶対に支給しないでください。どこにも行く当てがないような人は、無名の小さな会社で働くために多大な費用をかけて家族ごと引っ越してくるはずです」と述べて、優秀な開発者の採用にはできるだけ経費をかけるべきだとしています。「この会社を志望した動機はなんですか?」というような質問をぶつたり、仕事へのやる気や技術に対する情熱を求めたりすると、ハードルが高くなって優秀な人材を獲得できる可能性が低くなるとのこと。また、休日や余暇を仕事に費やすよう要求するのも同様です。当然ながら、高度なスキルを持った人材には十分な報酬が必要なので、その地域の水準に照らして明らかに低い賃金では、人材は集まりません。また、企業の中には、何年間か勤続した場合に付与される自社株を報酬とする制度を設けているものもありますが、そうした報酬も開発者からするとあまり魅力的ではないそうです。

 

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