そうそう(笑)。忘れかけていて、途中で鍵をどうしようみたいな話になって、改めて美術設定を見て、ここにあることにしよう、みたいなことを決めたんです。だから第2話の段階で、ミラは鍵を探していますけど、私たちも一緒に鍵を探していたんです。昔のTV アニメ って、1クールものがあまりなかったので、たとえば1年のシリーズだったら最終回がどうなるのか、わからないまま作っていたりするんです。原作モノであっても、並行して作っていると「このキャラは、どうなっていくんだろう」ってわからないまま作っていたりするので、昔の、ゴールデン(19時~22時付近)でTV アニメ がやっていた時代の作り方をしていた気がします。そうですね。シナリオを送り書きしていく中で、急に新たな事実がわかったりするんですよ(笑)。「こいつ、こんな奴だったんだ!」とか「ここ、こうだったんだ!」っていうのがわかるから、そこから遡って脚本を直したり、絵コンテの段階で直したりすることができたんです。今回は制作に時間的な余裕があったので、そういうことができたんですよね。
昔のTVアニメは、何だかわからないまま作っていき、先まで行っちゃってから「こうだったんだ!」って気づく。そこで辻褄を合わせをするんだけど(笑)、この作品は、最終話までの完パケ納品だったので、検証しながら作れたし、そういった部分は丁寧に作れたのかなと思います。80年代というのは、窪之内さんの『ツルモク独身寮』とか、あの時代のああいうものが作りたいと思っていたからです。ただ、それをノスタルジーで作るのではなくて、今の時代で作る。 こういう人たちがアパートで共同生活をしていて、そこでの人間模様やひとりひとりが持っている問題も、今日的な、令和の時代に合ったもので描いていこうと思ったんです。ただ、その中で恋心とか、そういう普遍的なものはあるんじゃないの?っていうところで、80年代テイストで、令和の時代のアニメを作ることが面白いのかなと思ったんです。
――今後、そういう問題も描かれていきますし、今はシェアハウスも主流にはなってきていますからね。春日森監督は、80年代後半から90年代にかけてのアニメがドンピシャな世代だと思いますが、どんな魅力を感じていますか?あの当時のアニメ自体が、僕は好きだったので、それを今、その時代にアニメを作っていた高松さんと一緒に作れたということが、とにかく楽しかったです。あと、最近のアニメはゲームの前提知識がないと楽しめなかったりすることが多いように感じているんですけど、あの頃のアニメって、前提知識がなくても基本的に楽しめるところがあるんですよね。しかも、どんな世代でも。深夜アニメって、コアなアニメファンに向けてアニメを提供する感じですけど、あの時代はゴールデンで、お茶の間で、みんなでご飯食べながら、お父さんもお母さんも子供も、おじいちゃんもおばあちゃんもいるの中でアニメを見ていたんですよね。そういう意味で言うと、子供たちでも、今はお年を召した、あの当時子供だった方でも楽しめるアニメを作るのがいいのかなと思いました。当然女の子は可愛いし、男の子もかっこいいんですけど、おじさんやおじいちゃんが独特の魅力を放っ
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