々を描いた映画『わたしは最悪。』。主演のレナーテ・レインスヴェがカンヌ国際映画祭女優賞を受賞し、またアカデミー賞で脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされるなど、世界的に話題を呼びました。共感必至な物語を、熟練した映画言語で撮り上げた、ヨアキム・トリアー監督に話を聞きます。イギリスの精神分析医、アダム・フィリップスの『Missing Out: In Praise of the Unlived...
無意識でしたが、関係あると思います。僕自身、時間の流れが速すぎると感じていて。僕のすべての作品に共通するテーマですが、この作品ではよりはっきりと、時間の喪失を受け入れていかなければならないということを描いています。終盤で、ユリヤは大事な存在であるアクセル(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)の写真を撮りますよね。永遠はありえないとわかっていながら、彼をつなぎ留めようとするかのようです。アクセルはユリヤより年上で、僕と同世代です(※監督は1974年生まれ)。僕が若かった頃は、挑発的な言動が今よりポジティブに受け止められていたように思います。なぜなら、権力に対抗するためのパンクな行為だったから。挑発的でいることで、黒人、女性、ゲイといった、あらゆる疎外されたグループと共闘することができたんです。ええ、まさに!...
『リプライズ』は、マスキュリン・カルチャーについての映画でした。男性だらけのグループの中に、傷つきやすく繊細な人と、そうでない人がいて。彼らの姿を通して、男性として成長する過程で、弱さを隠してカッコよくあろうとするのが、いかに困難なことであるかを表現したかったんです。でも『母の残像』のコンラッドがトキシックかどうかはわからないな。彼はシャイで、社交的にふるまう術がないだけ。日記の内容を知りさえすれば、実はとてもスマートで繊細な人だとわかるんです。そのとおりだと思います。彼は温かい家庭を持ちたいと願う、心優しい男性です。ただ、そんな彼も『リプライズ』のような環境で育ってきたはずで。ちなみにアクセル役のアンデルシュ・ダニエルセン・リーは僕の映画の常連で、『リプライズ』と『オスロ、8月31日』(11)で主演しています。つまりアクセルは、これまで僕が描いてきた自己破滅的なタイプの男性たちが、40代になって丸くなった姿だといえるかもしれません。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ソース: GINZA_magazine - 🏆 35. / 63 続きを読む »
ソース: GINZA_magazine - 🏆 35. / 63 続きを読む »
ソース: GINZA_magazine - 🏆 35. / 63 続きを読む »
ソース: GINZA_magazine - 🏆 35. / 63 続きを読む »
ソース: GINZA_magazine - 🏆 35. / 63 続きを読む »
ソース: GINZA_magazine - 🏆 35. / 63 続きを読む »