序盤は18歳の木原のスポー度ある展開に押されて2ゲームを失った。しかし第3ゲームに入ると対応し、コースに打ち分けてラリー力で上回り、3ゲームを奪い返した。第6ゲームも競った展開ながら強気に攻め続けて勝利を決めると、涙がこみ上げた。
早田は今大会、6回戦で急成長の張本美和(木下アカデミー)の挑戦を4―1で退けると、準々決勝は平野美宇(木下グループ)、準決勝は石川佳純(全農)と東京五輪団体銀メダリストに2戦連続のストレート勝ち。決勝に向けても「3冠というより、まず目の前の試合をどうするかを考えていきたい」と平常心で臨んでいた。早田ひな「今日の試合は本当に木原選手が強くて、0―2になって負けを認めてから自分自身が強くなったので、苦しい試合でしたけど最後まで冷静に戦えたのでよかった。決勝に上がってくる選手はやはり勢いがあって、基本の対策やいつもの感じが参考にならないのが全日本の怖さで。でも、その勢いを鎮める力が自分にあると信じていたので、1本ずつ取っていこうと思った。メンタル的には1度負けだな、と思ってそこから挑戦する気持ちで試合に入った。自分自身は天才ではないので、どの技術も、メンタルも、体のケアも努力しないと身につかないタイプなので、日頃から…(涙ぐむ)みなさん、お父さん、お母さん(石田)大輔先生含め、チームひなのみんなが支えてくれて私はここにいるので、こういった形で恩返しできてよかったなと思います。パリ五輪に向けて
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