8月29日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比56円98銭高の3万2226円97銭と、続伸して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比56円98銭高の3万2226円97銭と、続伸して取引を終えた。28日の米国株式市場の上昇を好感した。買い一巡後は徐々に上値が重くなり、後場の日経平均はレンジ内での小動きが継続した。新規の取引材料にも乏しく、様子見ムードが広がった。東証プライム市場の売買代金は8営業日連続で3兆円を下回った。 日経平均は110円高で寄り付いた後、前営業日比約219円高の3万2389円12銭の高値を付けた。前日の米株高のほか、時間外取引での米株先物3指数やアジア株の上昇が支えとなった。後場は様子見ムードが広がり、狭いレンジ内での小動きが継続した。 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議で、今後の金利動向についてデータに基づいて決定すると発言したが、市場では「確認しないといけないデータがたくさんあり、様子見姿勢が強まりやすい」(ソニーフィナンシャルグループの宮嶋貴之シニアエコノミスト)との声があった。日本時間の今夜に雇用動態調査(JOLTS)、週末にISM製造業景況指数、8月の雇用統計などの発表を控えている。
TOPIXは0.16%高の2303.41ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.16%高の1185.37ポイントで取引を終了。プライム市場の売買代金は2兆7805億6500万円と低調だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガス、不動産、小売、陸運などの26業種で、値下がりは電気機器、卸売、鉱業の7業種、その他金融業と建設は変わらずだった。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1221銘柄(66%)、値下がりは538銘柄(29%)、変わらずは76銘柄(4%)だった。
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