今回で2回目となる日本とインドネシアの外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2プラス2は日本側から茂木外務大臣と岸防衛大臣が、インドネシア側からはルトノ外相とプラボウォ国防相が参加して、およそ1時間半行われました。
協議の冒頭、茂木大臣は中国が東シナ海や南シナ海への進出を強めていることを念頭に、「世界の安全保障環境は大きく変化しており、力を背景とした一方的な現状変更の試みなど国際社会の平和と繁栄を支えてきた前提は当然視できなくなっている。安全保障分野を含めた日本とインドネシア両国の幅広い協力を一段高いレベルに引き上げたい」と述べました。 また、岸大臣も中国が海警局に武器の使用を認めた「海警法」を施行したことについて「国際法との整合性の観点から問題のある規定を含んでおり、この法律により日本とインドネシアを含む関係国の正当な権益を損なうことがあってはならない。この厳しい安全保障環境下で、両国が連携していくことが重要だ」と述べました。そのうえで自衛隊とインドネシア軍を含む多国間の共同訓練の強化やインドネシアの沿岸警備の能力向上に向けた支援、南シナ海の離島開発の推進などで一致したものとみられます。
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